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担当Pのひとりごと

東京にダムによって水没した地区があるのをみなさんご存知でしたでしょうか。
首都東京の水需要に対応する為、1938年(昭和13)に着工、戦時中の建設中断期間を経て、1957年(昭和32)に完成した、奥多摩町の小河内ダムは「東洋一のダム」と謳われました。
一方で、ダム建設により山あいの小さな村が水没することになりました。水没する小さな村が翻弄され、東京の日蔭になり、ボロボロにされてゆくさまは、石川達三(第一回芥川賞作家)が1937年(昭和12)に発表した小説「日蔭の村」で克明に描かれています。
それぞれの集落にあった神社、9社11祭神は小河内神社に合祀され、住んでいた人も標高の高い場所に移転や他の土地に集団移転を強いられました。
それでも、郷土の「伝統芸能」は縮小傾向ながら、代々受け継がれ、今年の例大祭に至りました。
正直、山あいの小さなお祭りですが“都市の犠牲”となった祭りを理解して頂き、ご覧いただけるとありがたいです。ここも東京都内です。
大﨑 雅之 担当プロデューサー
大﨑 雅之
小河内ダム
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