全中瀬が震えながらマジボレ! とにかく主人公がかっこいい!「このミス2025」海外編第1位の話題作「私立探偵マニー・ムーン」

2025.12.27(土)

11:50

TOKYO MX(地上波9ch)の情報バラエティ生番組「5時に夢中!」(毎週月~金曜 17:00~)。12月18日(木)放送の「中瀬親方のエンタメ番付」のコーナーでは、新潮社出版部部長の中瀬ゆかりさんがおすすめのエンタメ作品を番付形式で紹介しました。

TOKYO MX(地上波9ch)の情報バラエティ生番組「5時に夢中!」(毎週月~金曜 17:00~)。12月18日(木)放送の「中瀬親方のエンタメ番付」のコーナーでは、新潮社出版部部長の中瀬ゆかりさんがおすすめのエンタメ作品を番付形式で紹介しました。

【“中瀬親方”による202512月のおすすめ作品】

◆関脇
映画評伝『ダウントン・アビー/グランドフィナーレ』

2026116日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国公開

テレビシリーズ開始から15年、大ヒット作『ダウントン・アビー』の完結編が映画となって登場。

<注目ポイント>
ファン感涙、15年の大ヒットシリーズが堂々完結!

中瀬親方のコメント「本作はもう“ダウントニアン”と言われている『ダウントン・アビー』の大ファンたちにぜひお伝えしたいんですけど、観ていない方のために(物語の概要を)少し話すと、20世紀初頭のイギリスを舞台に、時代の変化にさらされながらも貴族としての誇りを守ろうとするクローリー家と、代々仕えてきた使用人たちの未来への決断を描いたシリーズの完結編になります。

1930年の夏、ロンドン社交界の華やかなシーズンが幕を開ける中、クローリー家の長女メアリー様に離婚のスキャンダルが降りかかるんですね。当時は離婚女性に冷たい時代で、例えば離婚女性は王族と同席してはならないということで彼女は出かけていった舞踏会からも追い出され、一夜にして名誉を失ってしまうんです。

そんな中、母親コーラの弟ハロルドがアメリカから屋敷を訪れるんですが、彼は投資に失敗して遺産の大半を失っていたことが判明します。メアリーの離婚問題とダウントン・アビーの財政破綻の危機が重なって、シリーズ最大ともいえる試練が訪れます。

また、大邸宅を率いる存在のメアリー様への信頼がちょっと揺らいできた中で、クローリー家の使用人たちはそれぞれの決断へと動き出す、という展開になっています。

長年シリーズを見続けてきた私としては、おなじみの盟友たちの成長と変遷に自分自身の歳月も重ねずにはいられませんでしたし、お気に入りのキャラクターもいるわけですよね。でも、どんな困難の中でもとにかくユーモアとエレガントさを忘れないクローリー家の人々も素敵です。そして、豪華絢爛な上流階級の世界観。その魅力があますことなく詰まった集大成となっています。

登場人物の多くは、もうかなりお年も召してきていますけども、みんな人生を丁寧に楽しんでいて、引退後の人生に向かうときも明るく踏み出すシーンを観て、私も数年後に定年を迎えるんですけど『やっぱり次の人生、前を向いて強く生きよう』と自分を前向きにしてくれる内容です。

シリーズファンも絶対必見です。ぜひ大きなスクリーンで感動のフィナーレを見届けてください」

◆大関
映画「
TOGETHER
202626日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほかで公開

愛し合う男女の共依存が想像を超えた身体異変として表出していくジャンルミックス型のホラー作品。

<注目ポイント>
愛と肉体が溶け合う異色のボディホラーに全中瀬が震えた!

中瀬親方のコメント「物語は、心から愛し合いながらもすれ違いを抱えた倦怠期のカップル、ティムとミリーが都会を離れて田舎で暮らしてやり直すところから始まります。

ある日、2人は近くの森へハイキングに出かけるんですけど、突然暴風雨に見舞われて足を滑らせ、地下の洞窟へ転落しちゃうんです。そこで一夜を過ごすことになるんですが、翌朝洞窟で目を覚ますと、まるで接着されたかのように2人の足の一部がくっついているんですね。

その場はすぐにはがれたものの、異変は次第に悪化してきて、強烈な力に引き寄せられるように手が、腕が、あそこが……やがて体そのものが溶け合うように融合し始めてしまうんですよ。

逃げ場のない極限状態の中でミリーは近隣に住む同僚のジェイミーを訪ねると、かつてその地下洞窟に存在した新興オカルト教会の衝撃の真実を知ることになり、そこから物語は一気に後戻りできない展開へと進んでいきます。

カップルなら誰もが抱える愛情・執着・不安が絡み合う、その感情の歪みを斬新な映像表現と特殊メイクでボディホラーに消化する演出は圧巻ですし、実生活でも夫婦である主演の2人が体現する愛と恐怖が背中合わせの関係性は、ホラーでありながら切実なラブストーリーとしても心が揺さぶられました。

正直、最初はちょっと「B級ホラーっぽいな」なんて思って観始めたら、なんのなんの最後の余韻はもう超ドA級と呼んでいいと思います。観て本当に良かったと思って、“えっほ、えっほ、めちゃくちゃ面白いって早く伝えなきゃ”っていう気分です(笑)。

愛と依存の行き着く先を突きつける、異色の作品をぜひ劇場で目撃してください」

◆横綱
小説「私立探偵マニー・ムーン」
著・リチャード・デミング
/訳・田口俊樹

アメリカン・ミステリー界のオールラウンダー作家リチャード・デミングの「マニー・ムーン」シリーズ初登場作『フアレスのナイフ』をはじめ、全7編の短編からなるミステリー作品。先日発表された『このミステリーがすごい!2025年版』の海外編の第1位に輝いた話題作。

<注目ポイント>
マニー最高! タフでクールなハードボイルド探偵譚

中瀬親方のコメント「本作は実は70年以上前の作品なんです。すごい昔に書かれているんですけど、全然古びてないところがやっぱり素晴らしい。あとは田口俊樹先生の名訳も素晴らしいということもお伝えしたいんですが、これは第二次世界大戦後のアメリカを舞台に、従軍中に片足をなくした元プロボクサーの私立探偵マニー・ムーンが難事件に挑む物語です。

今回は全7編の中でも特におすすめしたい『フアレスのナイフ』のあらすじをご紹介します。ある日、暗黒街の顔役とつながりのある弁護士ランダルから身の安全を頼まれていたマニーが、彼のオフィスに呼び出されて待っている間にランダルが何者かに刺殺される事件に巻き込まれてしまうんですね。

現場に通じる出入り口は2か所しかなくて、直前にランダルと面会していた女性以外に犯行は不可能という状況だったんですが、彼女を目撃していたマニーは『俺が今まで出会った中でも最も愛らしい女性を殺人犯にはできない』と真相解明へと乗り出します。

現場に残された微細な証拠や関係者の証言に潜むわずかな違和感から推理を重ねて、犯行不可能な状況から真犯人へたどり着く展開はもうリチャード・デミングの真骨頂で、冒頭1文で読者を一気に引き込み、起承転結がはっきりしたプロットをスピーディーに転がして、クライマックスでは関係者を集めて一気に謎解き。最後に気の利いたオチで締めるっていう、その鮮やかさが本当にたまらなくかっこいいんです。

何よりマニー・ムーンは本当にハードボイルドで、義足をものともしない腕っぷしとささいな違和感を見逃さない鋭い観察眼。あとは会話のおしゃれさ。たったひとりで事件を解決に導く姿にはもうほれぼれさせられます。

本当に70年経っても全く古びない作品で、長年アメリカでも入手困難だった初期7作がまとまった待望の1作は、なんと日本の編集者が特別に編んだ日本だけのオリジナル版なんですよね。『このミステリーがすごい!2025年版』の海外編で支持を集めて堂々の第1位を獲得したのも大納得です。

スピード感と切れ味も抜群ですが、繰り返しますけどなんといっても主人公のマニーが本当に味わい深いカッコいい男で、イケメンというわけでもないんですけど、久しぶりのどストライクキャラで全中瀬が震えながらマジボレして、もうこれは絶対映像化希望です。

名作ハードボイルド、この年末年始に読みふけるにはぴったりです。短編で読みやすくなっていますのでぜひお試しください」

中瀬さんが推す3作品、ぜひチェックしてみてください! 毎月最終木曜日に発表するこのコーナー、次回1月のエンタメ番付は、2026年1月29日(木)にお届けする予定です。お楽しみに。

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楽天グループの無料動画配信サービス「Rチャンネル」に「TOKYO MXチャンネル」が開設!
「5時に夢中!」も、リアルタイムで全国どこからでもお楽しみいただけます!

<番組概要>
番組名:5時に夢中!
放送日時:毎週月~金 17:00~18:00 <TOKYO MX1>
メインMC:垣花正、大島由香里          
アシスタントMC:ミッツ・マングローブ(金)
番組Webサイト: https://s.mxtv.jp/goji/
番組X(旧Twitter): @gojimu
番組Facebook:https://www.facebook.com/5jinimuchuu

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