TOKYO MX(地上波9ch)朝の情報生番組「おはリナ!」。最新のトレンドを紹介する「はやリナ」のコーナーでは、かつての金融街から大きな変化を遂げている“兜町”に注目しました。
◆モノクロの金融街が“カラフル”な街に
東京証券取引所や証券会社などが立ち並び、かつては証券マンたちで活気に溢れていた“兜町(かぶとちょう)”。金融街として知られていた街が今、再開発によって大きく変化。街中を行き交う女性たちが増えているそうです。

例えば、証券会社が入っていたビルはリノベーションされ、現在はスイーツ店やネイルショップが。

一方、銀行だった建物は今、複合施設「BANK」に。こちらは古材や剥き出しのコンクリート、レンガなど当時の造りを活かしつつ改修されており、なかにはおしゃれな店舗がズラリ。

店名もそれぞれ「Bistro yen」や「Bakery bank」など金融街にちなんだ名前がつけられています。

なかでも、地下1階にあるフラワーショップ「fête」には、元銀行ならではのモノが。なんとこちらには金庫の扉が残っており、そこにはお金や証券の代わりにドライフラワーなどが並んでいます。

隣にあるCofferbar&Shop「coin」と合わせて、とてもカラフルな空間に生まれ変わりました。

また、東京証券取引所の裏手にはホテルやレストラン、カフェなどからなる複合施設「K5」があります。こちらの建物は1923年、渋沢栄一が創設した日本で最初の銀行「第一国立銀行」の別館として建てられたもので、その重厚な石造り建築は、当時最先端の技術が用いられ、現在も外観と躯体はほぼ当時のまま。

「HOTEL K5」のゼネラルマネージャー・ドナベル ホアキンさんは「建物も一つの味。海外のお客様が見て、びっくりされることもある」と言います。
ホテルのなかにも当時の名残が。4階フロアは銀行時代に来賓を迎えるためのシャンデリアが吊るされていたそうで、全室天井が高く、豪華なつくりになっています。

全く別の新しいものに取り替えるのではなく、タイルが割れたら金継ぎして修復するなど、古いものを味としていい形で残していくそうです。

そして、兜町と茅場町の街づくりを担う平和不動産の広報・ブランディング推進室の山田さんは「古いものを活かしながら、兜町の地歴を残しながら良いものを造っていくことを大切にしています」と語ります。

そして「もともとモノクロの街と言われ、当時は土日に人がおらず、平日もスーツを着た人しかいない街でしたが、今では面白い店舗やホテルなどが増えたことで、いろいろな層の人が来てくれるカラフルな街になってきているかなと思っています」と実感を話していました。

<番組概要>
番組名:おはリナ!
放送日時:毎週月~金曜 7:00~8:00 <TOKYO MX1> (※番組終了)
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/variety/oharina/





