TOKYO MX(地上波9ch)朝の情報生番組「おはリナ!」。最新のトレンドを紹介する「はやリナ」のコーナーでは、食べられるお店が急増している“ビリヤニ”に注目しました。
◆空前のビリヤニ人気、その理由とは?
東京駅八重洲地下街にある行列ができるお店「エリックサウス 八重洲店」。お客さんに話を聞いてみると、多くの人のお目当ては“ビリヤニ”で、なかには遠方・岡山県から食べに来ているという方も。

ビリヤニとはインドのお米と香辛料を使った炊き込みご飯のこと。お米はパラパラとした食感が特徴の“バスマティライス”を使っています。

なぜこうも人気なのか。エリックサウス 八重洲店の店長・七戸さんに聞いてみると「ビリヤニの炊き方にはいくつか種類があるが、エリックサウス 八重洲店では、スパイスで調理した具材に、生のお米と水を加えて一緒に炊き上げている。昔から日本人が大好きな炊き込みご飯に近い特徴があり、(日本人は)お米に味がついているものも好きなので、ビリヤニはそれに近いものがあり、人気が出てきたと思う」と分析します。

ビリヤニは、いまやスーパーでもお弁当が販売されています。大手スーパー「成城石井」では「成城石井自家製 シンガポール風チキンビリヤニ」が販売され、こちらはゴロッとしたチキンとたっぷりの野菜が特徴です。

また、「カルディ コーヒーファーム」が発売した「炊飯器で炊くだけ ビリヤニ チキン・ダム」は、自宅で簡単に本格的なビリヤニが楽しめると、SNSで話題に。

こちらの商品はバスマティライスとビリヤニソースがついていて、炊飯器で調理可能。お好みでパクチーやミントなどを散らせば、さらに本格的な味になります。

なぜこんなにもビリヤニがブームになっているのか。飲食店情報サイト「ぐるなび」の山本さんに話を伺うと「ぐるなび加盟店では約450店舗の取り扱い、1年間で40店舗ほど増えた」と言います。そして、その背景については「数年前からスパイスカレーのブームがあり、そこからスパイスが身近に定着し、スパイスカレーの派生としてビリヤニに興味が持たれ始めたところが大きい」と解説。
さらに、今年大きな話題になった古米・古古米の影響もあるとか。「古米は乾燥していて粘り気が少ないのでビリヤニを作るのに向いており、ユーザーの関心が高まってきている」と指摘します。
◆日本米を使って自宅でできるビリヤニの作り方
このビリヤニブームに合わせて、レシピ本も人気を集めています。スパイス料理研究家の印度カリー子さんが書いた「ひとりぶんのビリヤニ」(山と溪谷社)は発売1週間で重版と大きな人気を博しています。

この状況に筆者のカリー子さんは「もともとはカレーが好きな人やスパイスが好きな人も楽しめるようにレシピを集結したつもりでしたが、そこまでスパイスカレーが好きじゃかった人もビリヤニを初めて作るという人が多く、想像以上の反響」と驚きを隠せません。
そして、今回はカリー子さんにバスマティライスを使わずにできるビリヤニレシピを教えてもらいました。
バスマティライスの代わりに使うのは、日本米です。ただ、日本米で作るとネバつきが出てしまうため、炊飯器ではなくフライパンを使って作ります。

教えてもらったのはサバを使った「塩サバビリヤニ」。味の基本となるのが“ビリヤニスパイス”で、これはクミン(小さじ1+1/2)、コリアンダー(小さじ1)、ターメリック(小さじ1/2)をミックスしたもの。どれもスーパーなどで簡単に手に入ります。

まずはフライパンで塩サバを中火で表裏1分ずつ焼き、軽く焼き目をつけたらヨーグルト、フライドオニオン、スパイス、ケチャップ、にんにく、しょうがを加えて混ぜ合わせます。
そして、30分以上浸水したお米を塩を入れたたっぷりの水で9分ほど茹でます。これがネバつきを少なくするポイントで、お湯が少ないとネバつきが出てしまうそう。

茹でたら塩サバを焼いたフライパンにご飯を入れ、蓋をして中火で2分、弱火で10分、火を消して10分蒸らせば完成です。

炊き上がりは日本米ながら比較的にパラパラとした食感で、噛むとモチッとして日本米の甘さが出てくるとか。なお、塩サバは鯖缶や銀鮭でも代用できるということです。

<番組概要>
番組名:おはリナ!
放送日時:毎週月~金曜 7:00~8:00 <TOKYO MX1> (※番組終了)
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/variety/oharina/





