港区や品川区、さらには武蔵小山でも…都心に青果店が増加中! その理由とは?

2025.10.16(木)

06:50

TOKYO MX(地上波9ch)朝の情報生番組「おはリナ!」。最新のトレンドを紹介する「はやリナ」のコーナーでは、都心で出店が増加している“青果店”に注目しました。

TOKYO MX(地上波9ch)朝の情報生番組「おはリナ!」。最新のトレンドを紹介する「はやリナ」のコーナーでは、都心で出店が増加している“青果店”に注目しました。

◆都心に青果店を出店する狙いは?

オフィスビルが立ち並ぶ五反田駅からほど近く、大通りから路地に入ったところにある「旬八青果店 大崎広小路駅前点」。そこは平日の日中にも関わらず多くのお客さんで賑わっています。

店頭に並んでいるのは産地から直接仕入れた季節の野菜や果物。さらには、規格外野菜も手頃な価格で提供しています。

そんな「旬八青果店」は現在、港区や品川区などを中心に6店舗を展開していますが、なぜ都心にお店を出しているのか。その狙いを聞いてみると、運営元のアグリゲート・旬八事業部の佐藤さんは「都内にいるとモノは溢れているけど新鮮な野菜が手に入りづらかったりする。なので、あえて都心に(青果店を)出すことで、そういう方々のニーズが満たせると考えている」と回答します。

こちらでは都心で新鮮な野菜や果物を求める人に商品を販売し、さらには都心に多いひとり暮らしの方でも使い切れるよう、小分けで販売するなど都市型のライフスタイルに寄り添って野菜を提供。3年後を目処に都内で60店舗まで出店数を増やす予定だそうです。

◆増加の背景には人口増加、青果店ならではの理由も

現在、旬八青果店のような都心の青果店が広がりを見せており、なかでも出店店舗が相次いでいるのが武蔵小山エリアです。駅から商店街に向かって30秒ほど歩いたところに青果店があり、さらに商店街を進むともう一店舗。番組が調べたところ、武蔵小山駅周辺の半径600m圏内には少なくとも10軒の青果店が軒を連ねる超激戦区となっています。

なぜ武蔵小山エリアに青果店が急増しているのか。去年オープンした「矢口青果」の店長・アソクさんは「西小山駅と武蔵小山駅の間にマンションがいっぱい建って、みんながチャンスだと思って青果店をやっている」とその実態に言及。このエリアは再開発が進み、高層マンションが建設。人口が増加し、青果店の需要が増えているといいます。

また、経済の専門家である第一生命経済研究所・首席エコノミストの永濱さんは「タワマンが密集するエリアは住民が集中しているので人口密度が東京都全体と比べてもかなり高い。なので集客効果が高く、今後もさらに八百屋さんの出店が増え、競争が激化していく可能性が高い」と分析します。

さらに、出店が相次いでいるのは青果店ならではの理由も。アソクさんは「八百屋をやるのはそんなにコストがかからない。飲食店のように工事をしなくても場所さえあれば野菜を置いて(商売が)できる」と言います。実際、青果店を開くには特別な資格は不要。保健所などに販売許可を申請すると開業できることから店舗の出店が増えているそうです。

都内で今後さらに注目されそうな都心の青果店。その動きから目が離せません。

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<番組概要>
番組名:おはリナ!
放送日時:毎週月~金曜 7:00~8:00 <TOKYO MX1> (※番組終了)
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/variety/oharina/

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