地方の味が東京で味わえると大人気! なぜ今、東京にローカルフードが進出しているのか…その理由とは?

2025.10.03(金)

06:50

TOKYO MX(地上波9ch)朝の情報生番組「おはリナ!」。最新のトレンドを紹介する「はやリナ」のコーナーでは、昨今人気を集めている“上京ローカルフード”を紹介しました。

TOKYO MX(地上波9ch)朝の情報生番組「おはリナ!」。最新のトレンドを紹介する「はやリナ」のコーナーでは、昨今人気を集めている“上京ローカルフード”を紹介しました。

◆地方の人気グルメが続々東京進出!

最近、地方で人気のグルメが上京。東京に出店し、人気を集めています。その代表格が「資さんうどん」です。こちらは1976年に福岡県・北九州市で創業したうどん屋さんで、九州地方では誰もが知っているローカル店。今年2月に東京・両国にオープンして以来、連日大行列ができています。

そして、北海道を代表するローカルフード・ジンギスカンの名店「成吉思汗だるま(以下、だるま)」も昨年7月に東京初上陸。札幌・すすきのエリアで6店舗展開する同店は1954年創業。70年の歴史を誇る人気店で、現地では地元民や観光客で連日大盛況です。

そんなだるまが昨年7月、東京・文京区にお店を出店。オープン初日には北海道で食べた味が忘れられないファンが殺到。最長6時間半待ちになるほどの行列ができ、1年経った今も多くのお客さんで賑わっています。

だるまは以前から東京進出を考えていたものの、ある問題が壁になっていたそう。運営する株式会社だるま4.4の総務部長・金さんは「だるまにとってお肉は“命”で、一度も冷凍しないで(北海道から)輸送するのがすごく難しかった。札幌と同じ味が出せないと(当時は東京出店を)断念した」とその経緯を語ります。

だるまが北海道の店舗で提供している羊の肉は、臭みもなく柔らかい新鮮なマトン。しかし、輸送のために冷凍するとその味は失われてしまうため、東京での出店が難しかったとか。

しかし、最近になり北海道からマトンを冷蔵のまま鮮度を保って輸送する技術が発達。「札幌と同じ味・同じクオリティで出せるということが確定したので、上京を決めた」と金さんは明かします。

◆九州の老舗うどん店が原宿に出店する理由

続いて紹介するお店は、若者の街・原宿の新スポット、東急プラザ原宿「ハラカド」に店を構える「因幡(いなば)うどん」です。

こちらは九州一の繁華街と言われる福岡・博多の中心地、天神エリアに本店を構え、1951年創業と74年の歴史を誇ります。その特徴は地元民が溺愛するふっくらふわふわ麺。お店に伺った際もお客さんの半数以上が福岡にゆかりのある方でした。

運営する株式会社 力の源ホールディングスの桑野さんに原宿に出店した経緯を伺うと「(ラーメン店の)『一風堂』が同じフロアにあり、ハラカド側と関係があったこと。それでこの物件が空いたときに声がかかったのが背景」と説明。「因幡うどん」は運営会社が同じの「一風堂」を通じて東京のテナント情報を得たり、食材や配送の共有化でコストダウンできたりとさまざまなメリットがあり、出店に至ったそうです。

さらには、ターゲット拡大も出店理由のひとつ。「情報の発信地である東京・原宿で、これまで(やわらかい)うどんを食べたことがなかった若年層や外国の方、関東出身の方にも因幡うどんを広げていきたい」と桑野さんは話していました。

このほかにもさまざまなローカルフードが東京に進出しており、例えば、北海道発祥の「ペンギンベーカリー」。北海道で11店舗、今年6月末時点で全国57店舗を構える同店も昨年9月に東京初上陸。ペンギン型の「ペンギン食パン」や2024年にカレーパングランプリで最高金賞を受賞した「北海道産牛のカレーパンフォンデュ」などが人気を博しています。

※この番組の記事一覧を見る

<番組概要>
番組名:おはリナ!
放送日時:毎週月~金曜 7:00~8:00 <TOKYO MX1> (※番組終了)
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/variety/oharina/

RELATED ARTICLE関連記事