ちょっとしたご褒美に…あくまで手が届くチェーン店の“プチ贅沢店”が大人気のワケ

2025.09.26(金)

06:50

TOKYO MX(地上波9ch)朝の情報生番組「おはリナ!」(毎週月~金曜7:00~)。最新のトレンドを紹介する「はやリナ」のコーナーでは、有名チェーン店が手掛ける“プチ贅沢店”の人気の理由に迫りました。

TOKYO MX(地上波9ch)朝の情報生番組「おはリナ!」(毎週月~金曜7:00~)。最新のトレンドを紹介する「はやリナ」のコーナーでは、有名チェーン店が手掛ける“プチ贅沢店”の人気の理由に迫りました。

◆くら寿司のプチ贅沢店「無添蔵」の魅力

今年5月、中目黒にオープンした回転寿司店「無添蔵」。連日多くのお客さんで賑わっているこちらのお店を手掛けているのは、回転寿司チェーン「くら寿司」です。

くら寿司(中目黒店)だと「はまち」は1皿170円で提供されていますが、無添蔵では「オーガニックはまち」となってちょっとお高めの380円。無添蔵はくら寿司よりもちょっとリッチな回転寿司となっています。

その違いは、ネタの大きさに加え品質も。くら寿司の広報部・伊藤さんは「無添蔵では使用するネタをオーガニックなど品質・グレードの高い商品を提供しています。その日に水揚げされ、新幹線で輸送した鮮度抜群の魚を使用しているメニューもあります」と説明。店舗数の多い、くら寿司では提供することが難しい上質なネタを利用していることを明かします。

利用者からは「自分へのご褒美にちょっと高いお寿司を」、「頑張っているご褒美に」と口々に“ご褒美”という声が。しかし、ご褒美というならもっと高級な寿司屋もたくさんありますが、あくまで手が届く範囲がいいそう。「銀座のいい寿司屋も行ったことがあるが、おいしいけど緊張して味が半分もわからなかった。(無添蔵のような)気軽に来られるお寿司がいい」、「そこまで高くないので安心」、「ちょうど手が出せるラインで贅沢できる」といった意見も寄せられていました。

◆モスバーガーの“プレミアム”なグルメバーガー

このように手が届く贅沢を提供してくれるチェーン店による“プチ贅沢店”が今、増えています。例えば、日本発のハンバーガーチェーン「モスバーガー」は、「モスプレミアム」を展開。

人気メニューは、ポテト付きで1950円の「和牛バーガー アボカドわさび」。同店のブランドリーダー・川口さんは「黒毛和牛の銘柄をあえて指定せず、そのときの脂のノリや肉のバランスを選んで、最高のパティを作っています」とその特徴を語ります。

こだわりのパティを使ったバーガーメニューは全部で13種類。さらに、こちらでは“大人が嬉しい”をコンセプトに、クラフトビールも多数取り揃えています。

利用者からは「コスパとクオリティのちょうどいいとこ取り」「高級なお店と比べると店内の雰囲気も合わせてコスパはいい。大きさも普通のモスよりボリュームがあるので納得」と、手の届く価格で高い満足感が得られる点が支持されています。

◆こだわりのコーヒーと落ち着いた空間「ドトール珈琲農園」

そして、オフィスワーカーの味方「ドトールコーヒーショップ」にもプチ贅沢店が。その名も「ドトール珈琲農園」。

こちらではドトールコーヒーショップでSサイズ280円のブレンドコーヒーが、ドトール珈琲農園では530円で提供されています。その価格差の理由をドトール珈琲農園・江戸川店店長は「ドトール珈琲農園ではスペシャリティコーヒーと呼ばれるコーヒー生産量全体の数%ほどしかない希少性の高い選び抜かれた豆を使用しています」と解説。

また、フードメニューもドトールコーヒーショップはサンドイッチなどの軽食中心ですが、ドトール珈琲農園ではパスタやオムライスなど本格的な食事メニューも。

利用者からは「(店内が)おしゃれでビックリ。店の雰囲気が全然違うし、コーヒーもすごくおいしい」、「店の雰囲気がすごくいいのに値段もそこまで高くなく、コスパよくご褒美になっている」と好評です。

では、なぜこのようなプチ贅沢店を出すチェーン店が増えているのか。マーケティングに詳しい世代・トレンド評論家の牛窪恵さんは、「物価高が起こったことで、みなさん外食は“わざわざすること”になって、今までの格安や便利ということと二極化のニーズが生まれた。その二極化の両方にチェーン店が応える形で、せっかくだからちょっと贅沢したい、でも納得感は欲しいというところに応えるお店を出していると思う」と分析していました。

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<番組概要>
番組名:おはリナ!
放送日時:毎週月~金曜 7:00~8:00 <TOKYO MX1>
無料動画配信サービス「Rチャンネル」でも同時配信
キャスター:山本里菜、田中陽南(TOKYO MX)
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/variety/oharina/
番組X(旧Twitter):@oha_rina
番組Instagram:@oharina_mx

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