空き家になった実家はどうする?団塊の世代が後期高齢者になり近年関心が高まる“実家じまい”

2025.08.12(火)

06:50

TOKYO MX(地上波9ch)朝の情報生番組「おはリナ!」(毎週月~金曜7:00~)。「ライプラ!」のコーナーでは、2025年問題で相談が急増している“実家じまい”について取り上げました。

TOKYO MX(地上波9ch)朝の情報生番組「おはリナ!」(毎週月~金曜7:00~)。「ライプラ!」のコーナーでは、2025年問題で相談が急増している“実家じまい”について取り上げました。

◆空き家になった実家、どうすべき?

“実家じまい”とは、家の終活を意味する言葉で、親が亡くなる、あるいは施設に入るなどして実家が空き家になることをきっかけに考えることが多いのですが、団塊の世代が後期高齢者となる近年、関心が高まっています。

専門家への相談件数も年々増加。2018年は2,522件だったものが、2024年は42,932件と約17倍に増えています。

大型書店の一角には実家じまいに関する本が並び、「実家を守るか、手放すか?」がいま、大きな悩みの種に。

そうしたなか、新たなサービスが登場しています。

45歳の男性は実家に暮らしていた母が老人ホームに入ったため、空き家になった実家をどうすべきか頭を悩ませています。駅から徒歩15分、築49年の実家は取り壊すにも300万円の費用がかかるとか。

そこで頼ったのが、家の相続・売買など実家じまいをサポートする「終活専門不動産」です。これまでにリノベーションを複数手掛けるなど、実家の活用法も提案しています。

男性は思い入れのある場所だけに、実家を何かしらの形で残せないかと悩んでいました。「建物は古いので壊すしかないと思っているが、土地に関しては父親が働いて購入したものなので、何か活かす方法はないのか?」と相談したところ、終活専門不動産の末藤さんは「リフォームしなければならないところだけして活用方法は可能」と答え、さらには「まずは実家の価値を知ることが大事。今、どれくらいで売却できるのか調べるべき」とアドバイスを送ります。

最終的に男性は今後見積もりを出してもらい、活用方法について提案を受けるそうで「(実家じまいについて)わからないことだらけだったので、まず相談できてよかった。活用方法に関してもトータルで相談に乗ってもらえそうだったのでよかった」と安堵していました。

◆家屋の思い出を1冊の本にまとめる「お守りBOOK」

続いて紹介するのは、実家を手放すために気持ちの整理をつけるためのサービス。家屋の思い出などを1冊の本にまとめる「お守りBOOK」です。

今回このサービスを利用するのは都内に実家を持つ家族で、44歳の娘が近くに住んでいるものの、78歳の母の体力の衰えもあり、実家じまいを検討していました。

この「お守りBOOK」は、家の年表や間取り、周辺地図に加え、家族の思い出の写真もたっぷり。そして、78歳の母が製作時に特にこだわったのが、宝物だという亡き夫が残した幼いときの娘の絵で、こちらも「お守りBOOK」に収めることになりました。

「お守りBOOK」を立ち上げた、日常キロク製作所の鈴木さんも、かつては実家じまいで悩んだそう。「(実家の処分に)心の区切りがつかなかった母が、お守りBOOKがあったら支えになるということで解体に着手できた。それが最初に放置空き家になることを防いだ直接的な事例」とお守りBOOK誕生の経緯を話していました。

※この番組の記事一覧を見る

<番組概要>
番組名:おはリナ!
放送日時:毎週月~金曜 7:00~8:00 <TOKYO MX1>
無料動画配信サービス「Rチャンネル」でも同時配信
キャスター:山本里菜、田中陽南(TOKYO MX)
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/variety/oharina/
番組X(旧Twitter):@oha_rina
番組Instagram:@oharina_mx

RELATED ARTICLE関連記事