TOKYO MX(地上波9ch)朝の情報生番組「おはリナ!」(毎週月~金曜7:00~)。「ライプラ!」のコーナーでは、40代〜50代が注目している“将来に備えた資格”について取り上げました。

◆40〜50代に人気の資格は?
近年、自身の仕事のスキルアップやセカンドキャリアを見据え、40代〜50代で資格を習得する方が増えています。資格教育授業を行っているヒューマンアカデミーによると、2024年に資格取得のために講座を受講した人の4割以上が40代〜50代だったということです。
そして、そんな40代〜50代に人気の資格が「登録日本語教員」です。これは2024年から国家資格として定められたもので、取得すると外国人が語学を学ぶ日本語学校など文部科学大臣の認定を受けた教育機関で教えることが可能となります。一般的に日本語教師は年齢制限がないため、セカンドキャリアとして考える人が多いそうです。
ヒューマンアカデミー横浜校では現在、登録日本語教員の資格取得を目指す講座は受講生のおよそ半数が40歳以上。受講生に話を聞いてみると「サラリーマンを続けても良かったが何か違うこともやってみたいと思った」(50代 男性)、「50歳を境に日本のために役に立ちたいと思ったのと、国家資格になるということは(日本語教師が)大事なことだと思ったので目指した」(50代 男性)といった声がありました。
登録日本語教員の資格取得には筆記試験と定められた機関での実践研修が必要です。ヒューマンアカデミーで現在最も申し込みが多い講座は、筆記試験対策の座学と教育実習を行う「13ヵ月コース」で受講料は63万2,500円。高額にもかかわらず40代以上の受講生が昨年度より2割増えているそう。
ヒューマンアカデミーの原さんはこの人気の背景について「(日本語教員は)何歳からでも始められるし、本人が希望すればいくつまででも働ける。主な働き先としては日本語学校で教えるイメージがあると思うが、実際には外国人を雇っている企業の研修や海外で日本語教師をするなど、働き口は非常に広いという特徴がある」と話していました。
◆筆記試験のみで取得できる「登録販売者」とは?
実務経験なし、筆記試験のみで取得可能な人気の資格もあります。それは「登録販売者」です。これは風邪薬などの第2・第3類医薬品の販売ができる資格で、薬剤師とは違い第一類薬品の販売はできませんが、一般用医薬品のほとんどを取り扱うことができます。
通信教育を行う会社によると、40代〜50代が選ぶ資格講座のなかで登録販売者は昨年度3位。取得には実務経験が必要なく、医薬品に関する基本的な知識などを問われる年1回実施の筆記試験(受験手数料:13,600円)に合格すればいいことから人気となっています。
実際にセカンドキャリアを考えて登録販売者を取得した女性は「今はコンビニや電気屋でも薬を売っているので需要が高い」と言い、さらには「登録販売者の手当がつくので、他よりは時給がいい」とも。資格手当として時給が100〜200円増えることも見込めるそうです。
なお、こうした資格取得にあたっては、経済産業省など行政がリスキリングを支援する事業を行っています。気になる方はチェックしてみてください。
<番組概要>
番組名:おはリナ!
放送日時:毎週月~金曜 7:00~8:00 <TOKYO MX1>
無料動画配信サービス「Rチャンネル」でも同時配信
キャスター:山本里菜、田中陽南(TOKYO MX)
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/variety/oharina/
番組X(旧Twitter):@oha_rina
番組Instagram:@oharina_mx