TOKYO MX(地上波9ch)朝の情報生番組「おはリナ!」(毎週月~金曜7:00~)。「ライプラ!」のコーナーでは、ブラックでもホワイトでもない“パープル企業”を取り上げました。

◆“パープル企業”に対する若者たちの反応は?
民間の転職サポート会社が、残業時間が少ない、従業員の労働環境が良いといったいわゆる“ホワイト企業”に勤めている社員560人を対象に行った調査で、全体の15.3%が「会社の業務で自分の成長を感じない」と答えたそうです。主な理由としては「給料が上がらない」のほか、「簡単で誰でもできる業務と感じてしまう」、「同じような作業を繰り返すルーティンの作業が多い」などが上位にきています。
そうしたなか、雑誌「DIME」で現代の働き方に関連するある言葉が注目ワードとして取り上げられました。それは“パープル企業”です。
記事によると“パープル企業”とは、ブラック企業とホワイト企業の中間にあたる企業のこと。長時間労働やパワハラといったブラック企業の理不尽さは一掃されているものの、やりがいや成長を感じられず将来のキャリアが描きづらい職場を指すのだそう。
「まるで黒色の次に明度が低く、暗さを感じる紫色のようだ」と、SNSなどでじわじわと“パープル企業”の呼び方が広がっています。
年間2万件以上の退職希望者に対応している退職代行サービス「モームリ」でも、パープル企業に関する相談が増えているといいます。同サービスを運営するアルバトロスの谷本代表は「当社へのご依頼が増えるにつれて、やはり件数としても着実に増えてきている。現在、206件の依頼があるが、その5%弱がパープル企業(関連)。事務職や製造業など基本的な業務が毎日同じような業種が特に多い」と現状を語ります。
そんなパープル企業に対して、転職が盛んな20代、30代はどのような印象を持っているでしょうか。
パープル企業で働くことの「あり」、「なし」を新橋で男女30人に聞いてみると「なし。やりがいがないと続かないから。(会社にとって)自分の存在が大事かどうかわからないのに定時で帰れるとバイトみたい」(販売・27歳 女性)、「あまり入りたくはない。自分が飽き性で、何かできるようになった実感がないと続かないので、合ってない」(ITエンジニア・26歳 男性)、「私は多分そういう会社なら辞める」(女性)といった意見のほか、「給料次第。給料が高くてゆるい感じだったらアリだと思う」(広告関係・28歳 男性)との声も。
さらには、「あり。定時で帰れるならプレイベートが充実する分いいかなと思う」(販売・27歳 女性)、「良い人間関係があれば別にいい」(会社員・33歳 女性)などありましたが、最終的な結果は「あり」が8人、「なし」が22人でした。20代、30代は将来のキャリア形成に前向きであることが一般的なようです。
<番組概要>
番組名:おはリナ!
放送日時:毎週月~金曜 7:00~8:00 <TOKYO MX1>
無料動画配信サービス「Rチャンネル」でも同時配信
キャスター:山本里菜、田中陽南(TOKYO MX)
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/variety/oharina/
番組X(旧Twitter):@oha_rina
番組Instagram:@oharina_mx