TOKYO MX(地上波9ch)朝の情報生番組「おはリナ!」(毎週月~金曜7:00~)。「ライプラ!」のコーナーでは、注目の「ロードサイドホテル」を取り上げました。

◆ホテル代の高騰が続く中、注目の「ロードサイドホテル」
インバウンド需要などを背景にホテル代の高騰が続いています。都内のホテル約260軒が加盟する東京ホテル会の調査によると、東京のホテルの宿泊平均単価は、コロナ前の2019年は1万1272円でしたが、コロナ以降の2024年には1万9028円と3万円に迫る勢いになっています。
値上がりするホテルの宿泊費について、街で聞いてみると「(ホテルの)値段は重視して選びます。(ご飯を)つけないことが多いです。他で食べた方が安く済ませられるから」「ホテルは泊まらないです。友達の家に遊びに行ったりとか」といった声が。
そんな中、注目されているのが、全国に70店舗以上展開している「ファミリーロッジ旅籠屋」。
全ての部屋が約25平方メートルと、一般的なビジネスホテルのシングルルームの2倍ほどの広さで、ベッドはクイーンサイズ。朝食のパンと飲み物は無料で提供されます。
気になるお値段は、ゴールデンウィークでは1室2名で1人1万1000円、シーズンを外すと1人4950円と格安です。
ホテル代高騰の時代になぜ安いのか? その秘密は、車で来ることに特化した「ロードサイドホテル」。宿泊客のほとんどが車やバイクで来るといいます。
旅籠屋代表取締役の甲斐さんは「駅に近いとか繁華街だと、土地代が高いとか家賃が高いとかということはありますけれど、車の人は(郊外でも)全然構わないし、郊外の道路沿いの方が泊まりやすい」とその理由を説明します。
ツーリングが趣味だという女性は、「宿を探す時に必ず駐車場がある(宿を探す)。旅籠屋さんは何回か使っていますけど、泊まっている部屋から見えるところに(オートバイを)置けるので安心。(ホテル代が)びっくりするほど上がっていて、それもあってここを予約しました。助かっています」と話していました。
◆郊外のロードサイドに「コンテナ型」のビジネスホテル
続いて、わずかな期間で店舗数を100店舗以上に増やしたロードサイドホテル「HOTEL R9 The Yard」。
部屋はビジネスホテルのシングルルームより少しコンパクトな約13平方メートル。こだわりのベッドは帝国ホテルなど数々の高級ホテルで採用されたシモンズ社製です。さらに、宿泊客にはプレート冷食が1泊につき1食付いていて、カレーや定食など5種類の中から選べます。
お値段はゴールデンウイークの時期で、1人7400円。シーズンも外せば1人6200円から泊まれます。この安さを武器に、わずか7年で店舗数は100店舗以上に。なぜこんなに数を増やせるのでしょうか。
その理由は、建築用コンテナモジュール1台を1客室としたコンテナ型のビジネスホテルだということ。運営会社デベロップの麻生川さんは「郊外のロードサイドにあり、土地代が安く済ませられますので、その分宿泊料金にも反映させられます。コンテナを現地に輸入して、内装を仕上げるだけですので、大変工期が短く済ませられます」と説明します。
客室はトランクルームなどに使われるコンテナを使用。タイヤがついていつでも動かせるコンテナは、お客の動向次第では数を増やしたり減らすこともできます。
こちらのホテルには、車で遠方から多くのお客さんが訪れます。でも、なぜこのような割安なロードサイドホテルが増えているのでしょうか。専門家は「ロードサイドホテルは、意外に繁華街とか駅近のホテルに比べると料金がほぼ一定に安定している。特にリーズナブルな旅をする人にとっては非常に魅力的なホテルのスタイルといえる」と解説します。
皆さんも旅行に行く際に選択肢の一つにしてみてはいかがでしょうか。
<番組概要>
番組名:おはリナ!
放送日時:毎週月~金曜 7:00~8:00 <TOKYO MX1>
無料動画配信サービス「Rチャンネル」でも同時配信
キャスター:山本里菜、田中陽南(TOKYO MX)
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/variety/oharina/
番組X(旧Twitter):@oha_rina
番組Instagram:@oharina_mx