TOKYO MX(地上波9ch)朝の情報生番組「おはリナ!」(毎週月~金曜7:00~)。巷で流行っているさまざまな出来事をピックアップし、その背景に迫るトレンド特集のコーナーでは、都内で急増している“豚汁専門店”に注目しました。

◆豚汁専門店が急増中!
東京・品川区にある武蔵小山商店街パルムの通りから1本入ったところにある豚汁専門店「とん汁 丸二」。こちらはオープン前から行列ができ、開店するとすぐに満席になる人気店です。
多くのお客さんのお目当てが、サラダや日替わりの副菜がついた「とん汁定食」(1,000円)です。
とん汁は具だくさんで、肉や野菜など10種類の具材が使われています。
そんな「とん汁 丸二」を手掛けているのは、青果店「丸二青果」。同店の中澤さんは「野菜はいっぱいあるので野菜をたくさん食べられるようなお店を出したいと思って(開店した)。ウチの場合はご飯のおかずに豚汁を食べてもらうくらいの感覚。おかずみたいなつもりで豚汁を(ご飯の)横に置いている」と豚汁専門店を作った経緯と思いを語ります。
豚汁専門店は他にもあり、そのひとつが新宿区・神楽坂にある「とろ〜り豚汁めし 八百食堂」。
人気のメニューは「豚汁めし ごはん並」(800円)。
こちらは店名通りトロッとした豚汁が特徴で、お客さんからも「普通の豚汁より濃厚。カレーやシチューのようにご飯にかけて食べる料理の新しい形」との声が。
とろっとしている秘密を店長の早川さんに聞いてみると、一番多く使っている具材は“じゃがいも”で、なんと1回作るのに段ボール箱1箱も使うとか。じゃがいもを大量にすりつぶして入れ、具材と一緒に煮込んでいるためトロッとしているそうです。豚汁は発酵食品のみそを使っているので腸活にもオススメだそう。
◆豚汁専門店が人気を博す背景は?
では、なぜ今、豚汁が主役の専門店が増えているのか。
食の専門家・食ビジネスのメディア・コミュニティ「Yellowpage(イエローページ)」の渥美さんに話を聞いてみると「最近は単身、1人で住んでいる人が多かったり、今は野菜が高騰している。豚汁は特性的に具材がいっぱい。家庭で作るとなると(具材を)揃えるのも大変だし、値段も高い」と家族の形の変化と物価高を理由に挙げます。
例えば、自分で豚汁を作るとなると5種類以上の具材を用意するため費用がかかります。さらには、具材を細かく切って、煮込んで、味付けと手間と労力もかかります。しかし、外食だと素早く食べられるだけに「(外食だと豚汁は)タイパがいい料理」と渥美さん。
さらに、大手チェーン店も豚汁業界に参入しています。とんかつ・カツ丼「かつや」で知られる外食企業は豚汁定食専門店「ごちとん」を展開。こちらは「炙りスペアリブ豚汁定食」(1,166円)や「味噌バターコーン豚汁定食」(1,056円)など変わり豚汁が人気で、売り上げ・来客数ともに伸び続けているそうです。
<番組概要>
番組名:おはリナ!
放送日時:毎週月~金曜 7:00~8:00 <TOKYO MX1>
無料動画配信サービス「Rチャンネル」でも同時配信
キャスター:山本里菜、田中陽南(TOKYO MX)
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/variety/oharina/
番組X(旧Twitter):@oha_rina
番組Instagram:@oharina_mx