9人に1人がかかるものの検診受診率は50%以下…乳がん検診の新たな形“痛くない乳がん検診”とは?

2025.04.16(水)

06:50

TOKYO MX(地上波9ch)朝の情報生番組「おはリナ!」(毎週月~金曜7:00~)。「ライプラ!」のコーナーでは、“痛くない乳がん検診”を取り上げました。

TOKYO MX(地上波9ch)朝の情報生番組「おはリナ!」(毎週月~金曜7:00~)。「ライプラ!」のコーナーでは、“痛くない乳がん検診”を取り上げました。

◆注目されている「痛くない乳がん検診」とは? がんの発見率も高いのも特長

今、日本人女性の9人に1人がかかると言われている乳がん。しかし、乳がん検診の受診率は、47.4%と半分に満たないのが現状です。乳がん検診について、街で話を聞いてみると「本当に面倒くさくて行かなきゃと思いつつ、行っていない」(40代)、「(検査が)すごく痛かったのでそんなに頻繁には受けたくない」(30代)といった声が。

一般的な乳がん検診といえば「マンモグラフィ」です。これは乳房を板で圧迫し撮影するもので、この検査が痛いから検診に行かないという人も多くいるそうです。

そこで今、注目を集めているのが“痛くない乳がん検診”です。それは一体どのようなものなのか、今回取材してきました。

板橋中央総合病院にあるのは、無痛MRI乳がん検診「ドゥイブス・サーチ」。これは世界で初めて洋服を着たままでも検査ができる機械で、2つの空いている空洞に乳房を入れてうつ伏せになり、約15分間寝ているだけで検査ができます。

この機械を使って検診をおこなった受診者は「長年マンモグラフィを受けていたんですけどすごく痛いし、(検査してくれるのが)女性とはいえ、(胸を)触られたり、見られたりするのが苦痛で、検査の時期が近づくにつれてストレス度が上がっていましたが、(この検査は)全く痛いとか圧迫感とかないです。これからは定期的にやっていけたらと思っています」と話します。

しかも、この検査は乳がんだけでなく、その他の疾患があった場合もそれをあわせて書かれた写真付きの検索レポートが2週間後に送られてきます。

さらに、痛くない・恥ずかしくないだけでなく、がんの発見率も高いのも特長のひとつです。

無痛MRI開発者の東海大学医工学科・高原教授は「マンモグラフィ(による検査)は乳腺が白く映って、がんも白く映るので隠されてしまって見えないことがある。だけども、無痛MRIはがんだけが黒く映るのでよく発見できるという特徴がある」と言います。

加えて、「もう1つ、映っている範囲を見るとマンモグラフィには見えないところがあり、そこに腫瘍があるとわからない。マンモグラフィは(胸を)挟んで撮影するので挟んでいる範囲しか映らないから、もっと奥、胸壁寄りのところが映りにくい。死角になってしまう」とも。

一方で、無痛MRIは画像を3Dで見ることもできるため死角がなく、がん発見率は平均的なマンモグラフィの5倍以上に相当するということです。

最後に高原教授は「何かしらの異変を感じたけれども、忙しくて病院に行かないという人がたくさんいる。でも、この検診はインターネットで予約できて、検査時間がたった15分。その後、郵送で結果が届くから忙しい人でも受けられる」と語り、視聴者に検診に行くよう促していました。

なお、費用はマンモグラフィが約5,000円。一方、無痛MRI乳がん検診は、約2万2,000円となっています。

そして、費用が高くて検査を躊躇してしまうといった人のために、「MRI乳がん検診ギフト」というものもあります。これは乳がん検診自体をプレゼントすることができ、メッセージカードと検診が予約できるQRがついたチケットで2万7,280円(税込)。さらに、お花のオプションをつけることもでき、そちらは3万円(税込)となっています。

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<番組概要>
番組名:おはリナ!
放送日時:毎週月~金曜 7:00~8:00 <TOKYO MX1>
無料動画配信サービス「Rチャンネル」でも同時配信
キャスター:山本里菜、田中陽南(TOKYO MX)
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/variety/oharina/
番組X(旧Twitter):@oha_rina
番組Instagram:@oharina_mx

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