TOKYO MX(地上波9ch)朝の情報生番組「おはリナ!」(毎週月~金曜7:00~)。「ライプラ!」のコーナーでは、若い世代に人気の「ソーシャルアパートメント」を取材しました。

◆新しい形のシェアハウス「ソーシャルアパートメント」
シェアハウスとは、一般的に個室と共有スペースを併せ持つ賃貸物件のことを指します。一般社団法人日本シェアハウス連盟の調査によると、去年5月時点で全国に5808棟のシェアハウスがあり、その中には家賃の安さだけではない、新しいコンセプトのシェアハウスが誕生しているとのことです。
本格的なビリヤード台に、映画やゲームが楽しめる大型のモニター…これはレジャー施設ではなく、「ソーシャルアパートメント」と名付けられた新しい形のシェアハウスです。
江東区にあるソーシャルアパートメント「ワールドネイバース清澄白河」。10階建ての建物の中に、134戸の部屋が入る大型物件ですが、現在満室だといいます。ここにも1階の共用スペースには、ビリヤード台やプロジェクターといった豪華な設備が。
このように、トイレや風呂などの設備を共同で使用する従来の「シェアハウス」とは異なり、一人暮らしの設備を備えた上で充実した共用スペースが設備された物件のことを「ソーシャルアパートメント」と呼んでいるそうです。
入居者について担当者は「ほとんど社会人の方々が住んでいただいていて、男女比は半々ぐらい。外国籍の方も住んでいただいていて、全体の15%位になります」と説明します。
個人の居住スペースは、広さはやや狭めの1Kですが、ユニットバスや洗面台など生活に必要な設備は整っています。
◆様々な特典や住民との交流など、家賃以上のメリットが
なお、家賃は8万9千円からと近隣のマンション相場と比べると若干高めにもかかわらず、なぜこの物件に住むのでしょうか?
入居者に聞いてみると「家にいて気分転換した時に、すぐ横にこじゃれたカフェがあるのはすごく役に立つ。月末になると頑張って使ったりしますけど」と話します。
実はこの物件、1階に運営会社が経営するカフェを併設していて、入居者にはお店で使える5000円分のクレジットが毎月支給されるのだそう。
他にも、施設内で運営している洗濯代行サービスが月2回まで無料で利用できたり、入居者向けのワークスペースが設置されていたりと、様々な特典があるため、家賃以上のメリットがあるということです。
一方で入居するイギリス人男性は、施設内で生まれる入居者同士の交流に魅力を感じているといいます。
「ずっと日本で住みたくて、でも知り合いとかもあまりいなくて、ここに来たらいろいろ友達とかできるかなと思って(入居した)。今年そのアパートの仲間で銀山温泉行ったりとか、長野も2ヶ月ぐらい前にみんなで行ったし、みんなで宿とか取って酒飲んで結構楽しかったです」と満足そう。
企業の担当者は、共用設備が充実しているソーシャルアパートメントは、個人のプライバシーを尊重しながら、入居者同士の交流を生み出せると話します。
担当の市川さんは「広い共用スペースがあることで、入居者が自然に集まってくるような仕組みづくりをしています。(従来のシェアハウスは)プライバシーがなかったり、共用スペースがそこまで大きくないスペースを皆で使うというようなものになるが、(ソーシャルアパートメントは)基本的には1人暮らしをしつつ、共用スペースに出ればみんなと交流できるような暮らしが出来る」と説明します。
運営する企業は物件管理のほか、希望者が参加するイベントなども定期的に開催していて、今後も入居者同士のつながりを育てていきたいということです。
こちらの企業の「ソーシャルアパートメント」は物件ごとに異なる設備を備えていて、施設内に大型スクリーンを備えた映画館があったり、外からラウンジに自転車を乗り入れてメンテナンスをすることができたり、写真撮影用のフォトスタジオがある例があるということです。
<番組概要>
番組名:おはリナ!
放送日時:毎週月~金曜 7:00~8:00 <TOKYO MX1>
無料動画配信サービス「Rチャンネル」でも同時配信
キャスター:山本里菜、田中陽南(TOKYO MX)
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/variety/oharina/
番組X(旧Twitter):@oha_rina
番組Instagram:@oharina_mx