「神がかった実話エピソードの破壊力」中瀬ゆかり絶賛、漫画家・東村アキコ初の自伝エッセイ「もしもし、アッコちゃん?」

2023.09.09(土)

11:50

TOKYO MX(地上波9ch)の情報バラエティ生番組「5時に夢中!」(毎週月~金曜 17:00~)。8月24日(木)放送の「中瀬親方のエンタメ番付」のコーナーでは、新潮社出版部部長の中瀬ゆかりさんがおすすめのエンタメ作品を番付形式で紹介しました。

TOKYO MX(地上波9ch)の情報バラエティ生番組「5時に夢中!」(毎週月~金曜 17:00~)。8月24日(木)放送の「中瀬親方のエンタメ番付」のコーナーでは、新潮社出版部部長の中瀬ゆかりさんがおすすめのエンタメ作品を番付形式で紹介しました。

【“中瀬親方”による8月のおすすめ作品】

◆関脇
小説「世界でいちばん透きとおった物語」
著 杉井光(新潮社)

大御所ミステリー作家の宮内彰吾が死去したところから物語が始まる。宮内は女癖が悪く、妻帯者でありながら多くの女性と交際。しかも、そのうちの1人とは子どもまでつくっていた。それが、主人公の僕。宮内の死後、正妻側の息子から「親父が『世界でいちばん透きとおった物語』という小説を死ぬ間際に書いていたようだ。その作品を出版したいが、どうしても原稿が見つからない。何か知らないか?」と聞かれた僕。

そんな奇妙な成り行きから、僕は一度も会ったことのない宮内の遺稿を探すことに。編集者の霧子の力を借りて、いろいろと調べていくにつれ、ついに僕は遺稿に隠された驚きの真実にたどり着くのだが……予測不能の衝撃のラストが待ち受ける。

中瀬親方のコメント「この本は文庫書き下ろしで、電子化は絶対に不可能。つまり、紙の本でしか体験できない特別な感動が味わえるということで、YouTube でバズって、それが各方面に飛び火して話題を呼んでいる大注目の1冊で、今ものすごく売れています。ネタバレ不可なので、何も情報を入れずに読んでほしい作品です。

全国の書店で次々とベストセラー1位を獲得していて、読者からも『今までに読んだ本のなかで一番の衝撃だ』『本の形をした芸術作品だ』『何を言ってもネタバレになるから“すごい”としか言えない』などのクチコミがあり、話題になっています。とにかく読んで、紙の本でしか味わえない衝撃のラストをぜひ体感してください!」

◆大関
映画「オペレーション・フォーチュン」
10月13日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー

主演:ジェイソン・ステイサム×監督:ガイ・リッチー5度目となる黄金タッグによる最新作。世界7ヵ国横断の痛快スパイ・アクション。

英国諜報局MI6御用達の敏腕エージェント、オーソン・フォーチュンのもとに舞い込んできた極秘ミッションは、100億ドルで闇取引され、"ハンドル"と呼ばれる正体不明のブツを回収すること。彼のチームに集められたのは、クセ強の天才美人ハッカー・サラ、新米スナイパーのJJといった面々。さらには、能天気なハリウッドスター・ダニーをも巻き込んでいく。次第に明らかになっていく巨大な陰謀を阻止しようとフォーチュンたちは奮闘し、"ハンドル"の正体も明らかに!?

中瀬親方のコメント「とにかくスピーディーな展開が最高で、ロンドン、マドリード、ロサンゼルス、モロッコ、カンヌ、トルコ、ドーハといった世界7ヵ国の高級リゾート地をワールドワイドに転々とします。全体的にすごくスケールが大きいし、映像もものすごくラグジュアリーで緊張感があって、ド派手なアクションがあって、そのなかでもちゃんとコメディ的な要素も満載で、ただただ楽しめるエンタメ作品になっています。

個人的には、(フォーチュンの)上司・ネイサンがイケオジで、ヒュー・グラント演じる武器商人の大富豪は、本当はものすごく悪役なんですけど憎めないキャラクターで大好物でした。そして、ジェイソン・ステイサムの型破りなアクションにドキドキハラハラしながらも笑いもきっちりの痛快エンタメに仕上がっていますので、エンドロールのおまけ映像もお見逃しなく」

◆横綱
「もしもし、アッコちゃん?―漫画と電話とチキン南蛮―」
著 東村アキコ(光文社)

「かくかくしかじか」や「東京タラレバ娘」などで知られる漫画家・東村アキコによる初の自伝エッセイ。

中瀬親方のコメント「東村さんが漫画家を目指していたやんちゃな子ども時代や中学・高校時代の面白エピソードなど、人生のさまざまな転機に、タイトルにあるように電話が関わっているんです。なぜかというと、東村さんのお父さんは電電公社(日本電信電話公社)、今のNTTに勤めていたから。物心がついたときには、自宅にさまざまな電話機が並んでいた思い出とか、40年ほど前には誰も想像していなかった電話(スマホ)で漫画を読む時代に突入していて、そういう電話の進化というテーマのもとに、独自の視点から文章でも天才的な才能を発揮していて、笑いに変えてしまう才能がさく裂しています。

読みながら何度も声を上げて笑ってしまって、電車などでは読んではいけないレベルの面白さです。ギャグセンスが漫画のみならず、文章でもさく裂しています。

初のエッセイということで、少し遠慮気味に始まるんですけど、そこから先のエンジンのかかり方が半端なくて、中盤から後半にかけての神がかった実話エピソードの破壊力は、ぜひ読んでご堪能いただきたいです。

個人的には、少女時代にハマったあるスポーツ選手の推し活の顛末や、電車が遅れて飛行機に乗り損ねそうになったとき、松重豊さん似のサラリーマン軍団とのやり取りに感動もするし、爆笑もするし、すごく幸せな読者体験をさせていただきました。東村さんには、『ぜひ2冊目、3冊目もお願いします!』と、読者としても編集者としても全身全霊で叫びたい傑作の1冊です」

中瀬さんが推す3作品、ぜひチェックしてみてください! 毎月最終木曜日に発表するこのコーナー、次回9月のエンタメ番付は、9月28日(木)にお届けする予定です。お楽しみに。

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<番組概要>
番組名:5時に夢中!
放送日時:毎週月~金 17:00~18:00 <TOKYO MX1>
「エムキャス」でも同時配信(地上波放送エリアを除く)
メインMC:垣花正、大島由香里
番組Webサイト: https://s.mxtv.jp/goji/
番組X(旧Twitter): @gojimu
番組Facebook:https://www.facebook.com/5jinimuchuu

 

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