大根+金おろし=縁起のいい柄? “粋”な伝統染物「江戸小紋」を体験!

2019.07.27(土)

06:50

東京の魅力を再発見するTOKYO MX(地上波9ch)の情報生番組「週末ハッピーライフ!お江戸に恋して」(毎週土曜11:00~)。6月22日(土)放送の「もっと進め!江戸小町」のコーナーでは、早稲田エリアで江戸小紋染に挑戦しました。

東京の魅力を再発見するTOKYO MX(地上波9ch)の情報生番組「週末ハッピーライフ!お江戸に恋して」(毎週土曜11:00~)。6月22日(土)放送の「もっと進め!江戸小町」のコーナーでは、早稲田エリアで江戸小紋染に挑戦しました。

◆江戸っ子のおしゃれアイテム

付近に水田が広がっていたことから、「早稲田」と名付けられた説があるこのエリア。水田のための水路も多く、神田川もあったことから、水が必要となる染色産業が発展。昭和30年代まで、多くの染色関連業者がありました。

そんな伝統の技を体験するために訪れたのは、大正3年創業の「富田染工芸」。今回案内してくれるのは、日本伝統工芸士の浅野匠進さん。

ここで体験するのは「江戸小紋」の染物。江戸小紋とは、着物全体に同じ模様が描かれた伝統の染物。武士の礼服「裃(かみしも)」の柄染めが始まりとされ、その歴史は400年を超えます。

浅野さんいわく、江戸小紋は「武士が江戸城へ行くときに、おしゃれの一環で『これが私たちの柄』と染めていった」ものなのだとか。江戸中期に入ると町人にも広まり、江戸っ子のおしゃれアイテムとなったのだそうです。

◆江戸ならではの“粋”な柄

江戸小紋の特徴は、模様が細かいこと。その一例を見せてもらうと、1つの点が1mmほどの染物も!

江戸文化歴史検定1級を持つレギュラーメンバー、“ほーりー”こと堀口茉純によると、「江戸時代は『控えめにせよ!』という時代。遠目に見たら無地に見えるくらいの柄(がよかった)」とのこと。加えて、「近寄って見たときに柄が入っているとわかるのが江戸の“粋”だった」と解説する浅野さん。

なかには、大根と金おろしが描かれたユニークな江戸小紋も。これは、薬味として使われていた大根をおろすことから「薬をおろす」、そこから「厄を落とす」に転じ、厄落としの意味を込めている縁起柄なのだそうです。

◆柄入れ&型付けの体験も!

富田染工芸では江戸小紋染を体験することもできます。トートバッグは2,500円、ふくさは4,500円で、体験は平日のみ(要予約)。堀口と、同じくレギュラーメンバーの田中雅美もトートバッグの柄入れにチャレンジ!

さらに田中は、江戸小紋の伝統技法「型付け」にも挑戦。生地のうえに型紙を置き、糊を置いていきます。しかし、糊を伸ばすときにスジができてしまい、苦戦する田中。浅野さんに「最初からうまくできたら、うちらが困るから(笑)」とフォローされながら、なんとか終了! その後、「地色染め」「水洗い」などの工程を経て、作品は完成します。

この型付けを体験できる「小裂(こぎれ)体験」は2,000円で、完成品は通常4週間後に郵送で届きます。田中の作品はスタジオで披露。完成すると色ムラが目立ち、職人技の素晴らしさを痛感するスタジオメンバー。江戸の“粋”が詰まった江戸小紋の歴史と伝統の技に関心を寄せていました。

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<番組概要>
番組名:週末ハッピーライフ!お江戸に恋して
放送日時:毎週土曜 11:00~11:55 「エムキャス」でも同時配信
レギュラー:朝比奈彩、松尾雄治、堀口茉純、田中雅美
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/variety/edokoi/
番組Twitter:@edokoi9ch

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