TOKYO MX(地上波9ch)の情報バラエティ生番組「5時に夢中!」(毎週月~金曜 17:00~)。3月28日(木)放送の「中瀬親方のエンタメ番付」のコーナーでは、新潮社出版部部長の中瀬ゆかりさんが、おすすめのエンタメ作品を番付形式で紹介しました。

【“中瀬親方”による3月のおすすめ作品】
◆関脇
漫画「俺、つしま」
おぷうのきょうだい 著(小学館)
主人公は、外でゴミを漁っていたところをおじいちゃん(実は女性!)に保護されたキジトラの“つしま(通称つーさん)”。
すでにおじいちゃんの家で暮らしていた先住猫の“ずん姐さん”や、後からやってきた“ちゃー”“おさむ”との暮らしぶりには“猫あるある”が満載で、思わずニヤリとさせられる1冊です。
中瀬親方のコメント「猫の漫画って傑作が多いんですけど、また新たな傑作が誕生したと言っても過言ではない。何気ない猫の仕草とか細かな毛色を、色鉛筆で抜群の画力で表現していて、とにかく“猫愛”に満ち溢れた作品です。
つしまがおじいちゃんのところにやって来るまでの物語で1回号泣、そして後半にも泣けるポイントがあり、必ず2回号泣すると思います。実話をベースに展開される猫愛溢れるストーリーは、読む人の心に刺さり、癒されること必至です。
5月27日(月)に第2巻が発売されるそうで、待ち遠しくて、つしまに夢中です!」
◆大関
書籍「森瑤子の帽子」
島﨑今日子 著(幻冬舎)
女性の焦燥とセックスを書いた小説「情事」で38歳のときに作家デビューした森瑤子。母娘の葛藤、イギリス人の夫との確執、主婦の自立、セクシュアリティといった「女のテーマ」を誰よりも早く日本で小説にした女性でした。
そんな彼女を知る五木寛之さん、北方謙三さん、山田詠美さんほか、数多くの証言から、成功を手にした女の煌めきと孤独、そして彼女が駆け抜けた日本のバブル時代を照射する渾身のノンフィクション。
中瀬親方のコメント「森瑤子さんと言えば、若い世代の人たちは彼女の名を聞いたことがあるぐらいかもしれないが、私たちの世代にとって森さんは、1980年代を駆け抜けた、ものすごい売れっ子作家だった。でも、その心の中は誰にもわからないほどの深い孤独の闇に覆われていたのです。作家の孤独がいやというほど伝わり胸がギュッと締めつけられるような内容になっています。
でも、見た目には、帽子と真赤な口紅に象徴されるように、彼女は煌びやかな衣装を身に纏い、海外の島を手に入れ、別荘を建てるなど、スノッブな女性として全てをほしいままに生きていた。52歳で突然この世を去ってしまいましたが、それまでに100冊以上もの作品を世に送り出した作家・森瑤子の評伝です」
◆横綱
小説「ノースライト」
横山秀夫 著(新潮社)
横山ミステリー史上、最も美しい謎。そして熱く心揺さぶる結末。「64」から6年、平成最後を飾る待望の長編ミステリー。
一級建築士の青瀬が、施主たっての希望で設計した新築の家。しかし、そこに家族の姿はなく、ただ一脚の“ブルーノ・タウトの椅子”だけが、浅間山を望むように残されていた……。
中瀬親方のコメント「今作のキャッチコピーは、“横山ミステリー史上、最も美しい謎”。この謎を知ったとき、読み終えるのが惜しくて、しばらくそのページから目が離せないくらいの衝撃でした。
横山さんの文章は素晴らしく、キャラクターそれぞれが抱えている問題がすごく刺さって、私の社内でも50~60代の男性が号泣していました。男女問わず突き刺さる大人の小説になっているので、ぜひ読んでみてほしい」
中瀬さんが推す3作品、ぜひチェックしてみてください!
「中瀬親方のエンタメ番付」は、毎月最終木曜日に発表。次回は4月25日(木)にお届けする予定です。お楽しみに!
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<番組概要>
番組名:5時に夢中!
放送日時:毎週月~金 17:00~17:59
メインMC:ふかわりょう(月~木)、原田龍二(金)
アシスタントMC:大橋未歩(月~木)、ミッツ・マングローブ(金)
月曜コメンテーター:若林史江、マツコ・デラックス、ガウ(黒船特派員)
火曜コメンテーター:岩下尚史、コーヘン会(黒船特派員)
水曜コメンテーター:美保純、江原啓之、おおたわ史絵、小原ブラス(黒船特派員)
木曜コメンテーター:中瀬ゆかり、岩井志麻子、ジョナサン(黒船特派員)
金曜コメンテーター:中尾ミエ、堀江貴文(※月1出演)、セス(こども黒船特派員)
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/goji/
番組Twitter:@gojimu
番組Facebook:https://www.facebook.com/5jinimuchuu