幕末の剣豪が愛した、「笹の上に積もりし雪」のような豆富って?

2019.01.30(水)

17:50

東京の魅力を再発見するTOKYO MX(地上波9ch)の情報生番組「週末ハッピーライフ!お江戸に恋して」(毎週土曜11:00~)。1月26日(土)放送の「お宝にトライ!」のコーナーでは、松尾雅治と堀口茉純が鶯谷で“お宝”を探しました。

東京の魅力を再発見するTOKYO MX(地上波9ch)の情報生番組「週末ハッピーライフ!お江戸に恋して」(毎週土曜11:00~)。1月26日(土)放送の「お宝にトライ!」のコーナーでは、松尾雅治と堀口茉純が鶯谷で“お宝”を探しました。

◆ズバッ!と一発描きの提灯

まず訪れたのは、JR鶯谷駅南口から徒歩5分のところにある、提灯の老舗「五十嵐提灯店」です。

1834(天保5)年、初代・五十嵐松太郎が鶯谷(根岸)で創業した「五十嵐提灯店」。代々、家族で手書き提灯を作り続けてきました。

現在は、台東区千束にある鷲神社の提灯を手がけており、毎年11月に開催される「酉の市」には約370個の提灯を納めています。ほかにも、神田明神、川崎大師、不忍池辯天堂、入谷鬼子母神など、名だたる寺社仏閣の提灯を手がけているのだとか。

ここで見つけたお宝は「提灯を作るための道具」。道具はすべて自家製で、4代目・五十嵐肇さんは「道具は(手に)なじむことが大事」と言います。

提灯に興味がわいた松尾。「私に提灯を作っていただけますか?」と頼んだところ、五十嵐さんは「もちろん。デザインも考えますよ」と快諾。
出来上がった提灯は、スタジオで初お披露目! 「あんまり丁寧にやると味が出ないから、ズバッとやる」と語った五十嵐さんの言葉通り、一発描きの堂々たる“江戸恋”の字に、メンバーは大興奮。「スタジオに飾りましょう」との声が上がりますが、松尾は「いや、僕のうちに飾ります」と即答し、笑いを誘いました。

◆笹の上の雪のような“豆富”

次の訪れたのは、JR鶯谷駅北口から徒歩2分のところにある、豆富料理の老舗「笹乃雪」です。

笹乃雪は、初代・玉屋忠兵衛が、生まれ育った京都で絹ごし豆富を考案したことに始まります。その味を気に入っていた皇族・上野の宮様(111代後西天皇の親王)は、忠兵衛を連れて江戸へとやって来ました。1691(元禄4)年、忠兵衛は綺麗な水があったこの地に豆腐茶屋を開き、これが笹乃雪の創業となりました。
ちなみに、店名の「笹乃雪」は、上野の宮様に豆富を献上した際「“笹”の上に積もりし“雪”のようだ」と絶賛されたことが由来なのだそうです。

11代目・奥村喜一郎さんが紹介してくれたお宝は、「幕末の剣豪・榊原鍵吉のひょうたんと木扇」。ひょうたんは、お酒好きだった鍵吉がお酒を入れて使っていたもの。木扇は、廃刀令により刀を持てなくなったため、鍵吉が護衛のために使っていたものだと言います。

榊原鍵吉は、毎日11kgの棒を2,000回振って鍛えていたと言われる剣豪で、腕まわりは55cmもあったのだとか。第14代将軍・徳川家茂からは絶大な信頼を寄せられ、身辺警護として京都に同行した武士でもあります。

そんな鍵吉は、小さなころから両親とともに笹乃雪へ足繫く通っていたのだとか。そのため、なじみのある笹乃雪に、自分の愛用品を遺してくれたのだそうです。

次回2月2日(土)の放送も、スポーツの魅力や江戸の歴史などをお届けします。お楽しみに!

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<番組概要>
番組名:週末ハッピーライフ!お江戸に恋して
放送日時:毎週土曜 11:00~11:55 「エムキャス」でも同時配信
レギュラー:朝比奈彩、松尾雄治、堀口茉純、田中雅美
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/variety/edokoi/
番組Twitter:@edokoi9ch

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