東京の魅力を再発見するTOKYO MX(地上波9ch)の情報生番組「週末ハッピーライフ!お江戸に恋して」(毎週土曜11:00~)。創業100年を超える老舗を訪ね、そこに眠るお宝を発掘する企画「松尾雄治の『お宝にトライ』」を放送。松尾雅治と堀口茉純が千代田区神田界隈で“お宝”を探しました。

◆明治時代の“信用の証”!?
まず訪れたのは、JR神田駅北口から徒歩2分のところにある、製薬会社の老舗「大木製薬株式会社」です。
1658(万治元)年に、江戸両国広小路で前身となる「大木五臓圓本舗」を創業。1896(明治29)年から神田を拠点とし、幅広い分野の医薬品などを製造・販売しています。
同社のロングセラー商品「大木五臓圓」は、人参、芍薬、桔梗など8種類の成分を配合した滋養強壮剤です。落語「両国八景」にも登場し、発売当初と変わらない練り薬のままで、今なお多くの人に親しまれています。
ここでトライしたお宝は「金看板」。これは、大木五臓圓本舗に古くから掲げられていたものです。明治時代の浮世絵師・小林清親の作品「清親書帖」の絵のなかにも、この看板が描かれています。
16代目の松井秀夫会長によると、この金看板は何枚か作られており、大木五臓圓を取り扱う全国の薬問屋でも掲げられていたのだとか。そして、その金看板が、大木五臓圓を扱っている証として、お店の信用度を高めることに一役を買っていたそうです。
◆老舗の社長が語る“本当の宝”は…
続いて訪れたのは、JR神田駅東口から徒歩2分のところにある、地金商の老舗「株式会社 徳力本店」です。
貴金属地金および加工品の製造・販売を手がける徳力本店は、1727(享保12)年の創業。徳川幕府の命を受けて金銀の改鋳業を始め、屋号「徳力」を受けた同社は、貴金属業界ではパイオニア的な存在なのだとか。
ここでトライしたお宝は「江戸時代の大判」。大判は、豊臣秀吉が武士への褒美として作ったことが始まりで、江戸時代は報奨用・贈答用として作られていたそうです。
このお宝について、8代目社長の山口純さんは「創業当時、お客様に喜んでいただいた象徴であり、商いの原点だと考えている」と言います。さらには「(このお宝を)社員が守ってきてくれて感謝している。一番の宝物は徳力の仲間」とも。と言うのも、1923(大正12)年の関東大震災で徳力本店の社屋は全焼。しかし、当時撮影された写真には、復興に向けて社員一丸となり乗り越えようとする姿が写し出されていました。
約300年の歴史を「こういう先輩社員たちのおかげ」だと強調する山口社長。そして、「これから先も何百年と続くよう、がんばっていきたい」と語っていました。
「週末ハッピーライフ!お江戸に恋して」次回放送は2月2日(土)です。お楽しみに!
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<番組概要>
番組名:週末ハッピーライフ!お江戸に恋して
放送日時:毎週土曜 11:00~11:55 「エムキャス」でも同時配信
レギュラー:朝比奈彩、松尾雄治、堀口茉純、田中雅美
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/variety/edokoi/
番組Twitter:@edokoi9ch