4月1日から自転車の交通反則通告制度=通称「青切符制度」が始まります。これまでは自動車やオートバイで適用されていて、反則金を納めることで手続きを簡略化できる制度ですが、なぜ自転車にも適用されるのか、そして適用で何が変わるのか取材しました。
新宿から八王子方面を結ぶ幹線道路・甲州街道など5つの道が交わる新宿区内の「四谷四丁目」交差点は2024年に東京都内で最も多く人身事故が発生した交差点です。東西南北の道路に加え、新宿駅に向かう斜めに入る道もあり複雑な道路構造で、警視庁の重点取り締まり場所に指定されています。ここでしばらく見ていると歩行者、自転車、さらには車通りも多く、事故が多いことが容易に想像できます。
警視庁が重点取り締まり場所で特に注視しているのが自転車による違反です。イヤホンを着けた状態で走ってきたり、後ろから車が来ているにもかかわらず停止線を越えて止まる自転車、さらにはスマートフォンを操作しながら走ってきたりと、危ない運転をする自転車が見られました。
警察庁のまとめによりますと、去年=2025年=1年間の自転車と歩行者の交通事故件数は全国で3269件で、過去20年で最多となりました。その半数以上が歩道や横断歩道上での衝突だということです。
四谷四丁目交差点の歩行者からは「人が多い。自転車もすごく多い。車がいろいろな方向に行くので怖い。なるべく信号の手前で待たないようにしようと心がけている」(新宿区に住む20代)と話す人や、「人を気にしないでスマホを見ている。地図を見るなら止まって見てほしい」「でも4月から自転車も取り締まりが厳しくなるんでしょ。どんどんやってほしい。本当にマナーが悪い」(新宿区に住む82歳)と話す人もいました。
増える事故を防止するため、4月から全国で導入が始まるのが「自転車青切符制度」です。交通違反をした場合に一定期間内に反則金を納めることで刑事手続きが免除される仕組みで、対象となる違反は携帯電話やイヤホンの使用、一時不停止など113種類に及びます。対象者は16歳以上で、反則金は3000円から1万2000円となります。
<「自転車青切符制度」導入の背景は? 周知の取り組みも>
導入の背景について警視庁の担当者は「自転車の交通違反の検挙件数は近年増加している。青切符の導入はこれを簡易迅速に処理し、違反者と警察の時間的・手続き的な負担を軽減し、実効性のある責任追及を可能とし、自転車関連事故の防止を図ることを目的として導入する」と話します。
さらに、4月から始まる青切符制度を周知する取り組みも進められています。品川区の自転車文化センターでは「青切符」に関する展示が行われていて、対象年齢や違反の種類などをクイズ形式で学べるほか、シミュレーターを使った自転車の模擬運転も体験できます。青切符の展示やクイズ、自転車の交通ルールについて体験して学べるコーナーもあります。日本自転車普及協会の山口さんは、青切符制度の導入が自転車の交通ルールを普及するきっかけになればと期待しています。山口さんは「自転車には交通ルールがきちんとある。歩行者の延長でなく車の仲間であることを覚えてほしい」と話しています。





