日本のランドセルに外国人が驚き!「すごくかわいい!」「最高だわ!」

2026.03.12(木)

06:50

TOKYO MX(地上波9ch)の曹蒙記者が外国人記者の視点で東京の魅力や課題を伝える「TOKYO LENS」のコーナー。今回は日本独自の「ランドセル」を取材しました。

TOKYO MX(地上波9ch)の曹蒙記者が外国人記者の視点で東京の魅力や課題を伝える「TOKYO LENS」のコーナー。今回は日本独自の「ランドセル」を取材しました。

◆渋谷で聞いた外国人の反応「50年くらい使えそう」

日本では小学生のほとんどが使うランドセルですが、海外では珍しい存在です。曹記者は「中国の小学生は一般的に布製のリュックを使うため、私も日本に来るまではランドセルを見たことがありませんでした」と言います。

そこで、ランドセルを外国人はどう感じるのか?曹記者は渋谷駅前で、外国人観光客に実物のランドセルを見せてインタビューを行いました。

アメリカから来た男性に「これは何か分かりますか?」と尋ねると、「バッグ…ということしか分かりません」との答えが。「では持ってみてください」と促すと、「お、意外に軽いですね」と驚いた様子。「実は日本では大多数の小学生がこれを使っています」と伝えると、「小学生用ですか!すごくかわいく見えてきた。最高ですね」と笑顔で語りました。

アメリカから来た別のグループにも話を聞くと、「自分が小学生だったらこれを使いたい。今まで使ったどんなリュックよりも高品質です。50年くらい使えそう」と、丈夫な作りに関心が集まりました。

また、カナダから来た女性は「すごく素敵で、遠くから見ても『学校に行く子供だ』と分かるのがいいですね」という感想が。

初めてランドセルに触れて感心する人がいる一方で、既に知っているという人も。トルコから来た9歳の女の子は、「これはとても頑丈な学校用のカバンですよね」と即答しました。

日本のアニメで見て憧れていたという女の子に実際に背負ってみてもらうと、「最高だわ。幸せ!大好き!」と飛び跳ねて感激していました。

外国人から品質やデザインが高く評価されるランドセルですが、専門家によると近年海外で人気が高まっているといいます。日本鞄協会ランドセル工業会の林会長は「外国の方から見ると、形がすごく不思議なカバンなんですね。『かわいい』とか『お洒落だ』ということで、一時期ハリウッドスターが背負って広がった。実際にインバウンドの方たちが、お土産でランドセルを買っていかれます」とその理由を説明しました。

◆職人の手仕事「一回一回オリジナルのやり方で」

ランドセルの歴史は古く、約140年に及びます。革が手に入りづらかった時代には、ブリキや紙でできたランドセルもありました。

その後、形や機能が進化し、今では多彩なカラーバリエーションが展開されるまでになっています。

そんな日本の文化であるランドセルは、どのように作られているのでしょうか。

足立区にある工房「中村鞄製作所」では、全て手作りでランドセルが作られています。約20人の職人が、様々な思いを持って作業に携わっています。

職人の峰島さんが担当しているのは、ランドセルの「角」の部分です。これは、擦れやすい角を美しく補強するために、細かくヒダを作りながら革を折り重ねていく技術で、ヒダの幅や高さを均等にする必要があります。

峰島さんはその難しさについて「革の製品になるので、同じ革でも硬さや性質が変わってくるので、毎回同じやり方ではできない。そのランドセルの作りや革の質を見極めながら、一回一回オリジナルのやり方でやっていっています」と明かします。

◆子供たちへの想いとランドセル職人の誇り

また、背中のクッション部分を担当する岩間さんは、最も子供の体に接するこの部分にシワや歪みが生まれないよう慎重に革を張り、「背負い心地」を追求しています。岩間さんは、「おじいちゃんに買ってもらったランドセルをずっと大事にしていたので、そういった思い出をほかの子供たちにもしてもらえれば」と、自身の経験を重ねて語ります。

そんな岩間さんが大事にしているのが、5年ほど前に自身が作ったランドセルを使っている子供からもらった手紙です。そこには感謝の言葉が綴られていました。岩間さんは「通勤カバンにずっと入れている。『ありがとう』の手紙とかが、やっぱり励みになります」と笑顔を見せました。

こうした職人たちの思いと技術をつなぎ合わせて、丁寧に作り上げるランドセル。専務の中村さんは、職人の技の積み重ねが未来を作ると話します。

「ランドセルは日本のカバンの業界要、技術の集大成だと思う。軽くする、背負い心地を良くする、6年間以上の耐久性を出す。終点がないゴール、そこを目指していけば、しっかりちゃんとやっていけば、ランドセル業界は明るいと思います」と語っていました。

◆役目を終えたランドセルを海外で再活用する取り組み

こうして丁寧に作られたランドセルですが、使い終わったランドセルを海外で再活用する取り組みがあります。

公益財団法人ジョイセフは、子供たち、特に教育の機会に恵まれない女の子の就学に役立てることを目的に、日本で役目を終えたランドセルをアフガニスタンに送る「思い出のランドセルギフト」という取り組みを行っています。

これまでに約30万個のランドセルが現地に届けられ、子供たちが学校に行くきっかけ作りに役立てられてきました。また、ランドセルを背負って学校に行く子供たちの姿は、大人たちへ向けて「教育を受ける大切さ」を伝えるメッセージともなっています。

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