TOKYO MX(地上波9ch)の報道・情報生番組「堀潤 Live Junction」(毎週月~金曜20:00~)。3月3日(火)放送の「Newglobal」のコーナーでは、アメリカ・イスラエルの軍事攻撃に対する“在日イラン人の思い”をお届けしました。
◆祖国の現状に在日イラン人は…
2月28日、アメリカとイスラエルはイランへの攻撃を開始しました。今回の軍事作戦は長期化のおそれがあり、さらには周辺諸外国含め影響が拡大しています。

そうした中、国外にいるイラン人の方々はどんな思いで祖国の様子を見ているのか。在日イラン人に話を伺いました。
まず、来日して約20年になるBehzadさんは、「ハメネイ師死亡のニュースを聞いて、私は心の中で『神様か宇宙か……とにかく私たちの夢を叶えたあなたに感謝します』と(思った)。ただ、悪い人だから(死亡して)よかったという嬉しさじゃなく、ハメネイ師が亡くなったら死刑や戦争の指示が止まったから私はとても嬉しい。ひと安心」と安堵。
しかし、アメリカ・イスラエルの攻撃は一概に正当化できるわけでもなく、「私たちが望んだのは戦争ではなく軍事援助でした。人間の命は地球の重さより重い。国籍関係なく一人でも殺されるのはダメ。命が守られるべき。人権というものがあるから。私たちのイラン人の血は何か違いますか? 命が違いますか? 存在が違いますか? 同じ人間です」と訴えます。

また、来日して約8年のMahmoudさんはイランの実態に言及。「市民は非常に平和的でした。ただ、(政府に)『あなたたちはいらない』と言っただけ。日本人が『この政府はいらない』と言えるのと同じ。日本の政府はその(言った)人を殺しますか? 殺しませんよね。しかし、イスラム共和国は殺します。なぜか?……それは彼らの過激なイデオロギーがそうさせるから」と厳しい状況を明かします。

一方、来日して約3年のAzamさんは「なぜ日本の記者たちは何も行動しないのでしょうか」と問いかけます。そして、「現在、日本人記者のひとりがイランで拘束されています。(イランでは)多くの母親が子どもを失いました。子どもたちも両親を失いました。多くの人が命を落としました。私たちは戦争を望んでいません。ウクライナや他の国のためには多くのことがなされました。イランは何が違うのでしょうか」と悲痛な思いを吐露。

こうした声を聞き、キャスターの堀潤は「自由主義諸国も権威主義諸国も(双方が)国際法に違反しているじゃないかと主張するが、そうした言葉の影に今まで市民の声が封殺されてきた。声を上げようにもどこのメディアで言えばいいのか。言った途端にプレッシャーをかけられ、拘束される。声を上げたとしてもどこからも救援がない。八方塞がりだった。それをいまさら国際法がと言われても……というところもある」とイランの人々を慮り、「もう一度国際法の枠組みを考え直すべきなのか。それとも違う普遍的な価値に基づいて私たちは行動するべきなのか」と疑問を呈します。

慶應義塾大学教授の中室牧子さんは「今回の話は本当にいろいろなものを投げかけられていると思う。国際法であるとか外交戦略というものがいかに脆弱であるかを知ることになったと思うし、米国内の政治分断もこの話を通じてあらわになっているような気がする」と所感を述べます。

そして、さまざまな国際関係やアメリカ国内における政治的問題が複雑に絡み合った結果が今回の事態を招いたとし、最終的には「何が起こっているのかいまいちよくわからない、わかりにくい。トランプさんは一貫した発言をしない人なので、それが余計に物事をわかりにくくしているんじゃないか。そもそもこの戦争の目的は何か。出口戦略やどこで撤退するのかなどがわからない。そこが不安」と案じます。
総じて堀は「戦後 80年の中で、もう一度皆さんが連帯し、法の秩序というのはどの国、どのイデオロギー、どの宗教であっても等しく人権を守る。そこがベースにあり、それぞれの主義主張という価値をもう一度紡ぎ直すべきだと思う」と話していました。

<番組概要>
番組名:堀潤 Live Junction
放送日時:毎週月~金曜 20:00~21:00 <TOKYO MX1>
無料動画配信サービス「Rチャンネル」でも同時配信
キャスター:堀潤(ジャーナリスト)、豊崎由里絵、田中陽南(TOKYO MX)
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/variety/live-junction/
番組X(旧Twitter):@livejunctionmx
番組Instagram:@livejunction_mx





