東京・日野市を流れる浅川は、東京都の水源である多摩川へと合流する一級河川です。しかし30年に1度という少雨の影響で、川の流れが止まる「瀬切れ」という現象が起きています。
川が本来流れているはずの場所は川底が見えてしまっていて、川底のひび割れた土を触ってみるとボロボロと砕けてしまいました。通常の状態と比べると違いは一目瞭然です。
川の流域の住民も「水量がこんなに少なくなって川床が全部見えるなんてない。長く生きていて初めて。農家の人たちにとっては農業用水になるから、切れてしまうのは大問題ですよね。雨よ降れ降れという感じ」「この数カ月、どんどん水が少なくなって。近道なのでここを渡っている状態。水鳥が多いので、鳥の生活とか魚もいっぱいいるので大丈夫かなと心配」などと話していました。
気象庁によりますと1月6日から2月16日までの関東甲信地方の平均降水量は平年の24%です。全国各地でも30年に1度程度の少雨となっていて、今後1カ月もまとまった雨が降る可能性は低いとしています。
異例の事態となる中、都民の生活を支える“水がめ”にも異変が起きています。奥多摩町にある小河内ダムで蓄えられた水は多摩川へと流れ、都内の水道水などに利用されています。東京都の水源のおよそ2割を担っていますが、ダムの貯水率は38.9%(2月19日時点)となっていて、通常の状態と比べるとかなり水量が減っているのが分かります。通常はダムの水の下に隠れてしまっているはずの部分は、かなりの部分が水面上まで出てきてしまい“陸地”として見えてしまっています。
東京都水道局・小河内貯水池管理事務所の所長は「去年の記録的な少雨で、梅雨・台風シーズンにもまとまった雨が降らなかった。秋から冬にかけても平年より少ない雨量で、だんだん貯水量が減ってきている。貯水量を回復するためにはまとまった雨量が必要。春以降、通常雨が降るシーズンを期待するしかない」と話します。
今後の給水制限の可能性について、都内では他の水源が8割を占めているため現時点ではないとしていますが、東京都はホームページやSNSなどで節水を呼びかけています。





