東京・千代田区の秋葉原エリアで問題となっているのが「ごみのポイ捨て」です。千代田区は新年度=2026年度予算案に、自治体として初めての取り組みとして「スマートごみ箱の設置」を盛り込みました。
千代田区によりますと近年、秋葉原では時間外にごみ出しをする一部の事業者や、ルールを知らない外国人観光客などの増加に伴い、中央通りの歩行者天国でごみが目立っているといいます。取材したこの日も、公衆電話ボックスの中や路上に空き缶などのごみが多く見られました。アメリカからの観光客は「秋葉原はかなりきれいだけど、ごみ箱は見つからない」、オランダからの観光客は「秋葉原はごみ箱がない。私は持ち帰って部屋で捨てる」などと話し、外国人観光客から聞こえてきたのは“ごみ箱の少なさ”です。
ごみを捨てる場所が少ないため、路上に放置されたごみがさらにポイ捨てを呼ぶ悪循環が、街の課題とされていました。そこで千代田区の新年度予算案に盛り込まれたのが、自治体としては初の取り組みだという「スマートごみ箱」の設置です。スマートごみ箱はごみがたまると自動で5分の1に圧縮するほか、通信機能が付いていて、リアルタイムでごみの蓄積情報を管理・分析するというものです。さらにソーラー発電による蓄電もできるため、電源確保が難しい屋外でも設置することができます。
こうした区の対策に一役買ったのが、2025年12月に千代田区の樋口高顕区長が出演したTOKYO MXの番組『パブリックミーティングin秋葉原』です。番組では秋葉原のごみ問題など街の課題について区長や関係者が議論し、解決策を提言していました。パブリックミーティングでドイツ公共放送・プロデューサーのマライ・メントラインさんは「ごみのポイ捨ては論外だが、ごみ箱がないのも問題。表参道にはごみ箱が復活している。そこではごみはあまり見かけない。ごみ箱を設置した方が最終的には解決するのでは」と提言していました。一方で樋口区長は「区民がどこまで税負担をしながらごみ箱を設けていくかはしっかり議論しなければいけない」と述べ、ごみ箱の設置・運用に関する費用面を懸念していました。
千代田区では秋葉原の中央通りを中心に「スマートごみ箱」を20台設置する方針で、新年度予算案におよそ7400万円を盛り込み、年内の設置を目指すとしています。





