日本の「弁当」が外国人に大人気!「小さい箱にフルコースが入る」「私には完璧」

2026.01.28(水)

06:50

TOKYO MX(地上波9ch)の曹蒙記者が外国人記者の視点で東京の魅力や課題を伝える「TOKYO LENS」のコーナー。今回は、外国人に人気を集める日本の「弁当」を取材しました。

TOKYO MX(地上波9ch)の曹蒙記者が外国人記者の視点で東京の魅力や課題を伝える「TOKYO LENS」のコーナー。今回は、外国人に人気を集める日本の「弁当」を取材しました。

◆安くて栄養も完璧!スーパーの弁当売り場に外国人客が殺到

渋谷区にあるスーパーでは、約120種類の弁当を求めて訪れる外国人客の姿が。日本語学校の生徒やインバウンド客など、多い時で客の約半分を外国人が占めています。

どのような弁当を買ったのか聞いてみると、ブラジルから来た男性は「ご飯とチキンの弁当。おいしくて安いから、本当に気に入っています。とてもバランスが取れていて、たんぱく質も炭水化物も十分に入っていて、私には完璧です」と絶賛。

また、ドイツから来た女性は「ご飯とお肉が好きですが、色々なものを試したいので、毎回違うものを選びます」といい、さらに「ドイツにはこういったものがないです。一食としてもちゃんと揃っていて、とてもカラフルで食欲をそそります」と、その利便性と見た目の美しさを評価しました。

さまざまなおかずやご飯が入っていて、「栄養価が高い」と外国人に人気の弁当。

自身の国に弁当の文化がないか聞いてみると、カナダから来た男性は「ないです。スーパーでは出来合いのランチは売っていません。自分で作るかレストランに行くしかないです」といい、イタリアから来た女性は「普段は家でランチを作って職場に持って行っていましたが、日本の弁当のようなものではなく、パスタなど一品だけを持っていくことが多い。たいていは家に帰って家族と昼食を取る人が多いです」と明かします。

英語の辞書を開いてみると、アルファベットで「bento」の文字が。今や「BENTO」は日本固有の文化として海外でも認められています。

そもそも弁当は5世紀頃、狩りや農作業の途中で食事がとれるように米を乾燥させた保存食「干し飯」が起源だと言われています。それが江戸時代に花見や観劇のお供として広がり、庶民に定着。現在の弁当の原型に発展しました。

専門家は、江戸時代に花見などの行事が盛んになり、人々はただ空腹を満たすためだけでなく、皆で楽しむために見栄えの良いご馳走を詰めるようになったことが、日本の弁当文化が独自に発展した大きな要因と説明します。

◆弁当を「詰める体験」が外国人に人気!小さな箱に詰まった日本の美学

さまざまなおかずを「詰める」という日本の弁当文化はいま、外国人から注目が高まっています。新宿区歌舞伎町のホテルで朝8時に始まったのは、インバウンドの宿泊を対象にした「弁当作り」体験。

この日はスイスから来た2人組が初めての弁当作りに挑戦。卵焼きやおにぎりを実際に作り、用意された数種類のおかずを真剣な表情で弁当箱に詰めていきます。

女性は「どこに詰めようかしら…ここね、いい感じ!」と楽しみながら試行錯誤。

完成したお弁当に女性は「おかずが多いので、なるべくスペースを使い切るように詰めました。最後にシールを貼ったり、ピックを刺したりするのも楽しかったです」と笑顔に。

男性も「新鮮な体験で面白かったです」と満足そう。

この弁当体験は好評で、月に約30人ほどの宿泊客が参加しているといいます。体験の主催者は、「詰めるという文化が海外にはないし、きれいに見た目で楽しめる詰め方は日本にしかない文化。お客様に高い経験価値を提供できていると感じています」と語ります。

◆「弁当箱」に魅せられた外国人 「小さい箱にフルコースが入る」

弁当箱に「詰める」ことを楽しむ外国人がいる一方、その「弁当箱」に魅せられた外国人も。

京都で弁当箱専門店「BENTO&CO」を経営するフランス出身のベルトランさんは、「小さい箱にフルコースが入る。箱のサイズや彩りなどいろいろ考えなければいけないので、味だけでなく見た目がすごく大事」と、その奥深い魅力について話してくれました。

ベルトランさんが京都にオープンしたのは、弁当箱の専門店。扱っている弁当箱は和のデザインを中心に400種類以上で、これまでに世界100カ国以上から注文が来ているといいます。

今後は海外や日本のアーティストとコラボしたデザインの弁当箱も企画しているとのことで、ベルトランさんはさらに弁当を海外へ広めていきたいと展望を語っていました。

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