物価高の影響でバブル期に比べ衣服代が半減…そうしたなか注目を集める“子ども服リユースクローゼット”とは?

2025.12.17(水)

06:50

TOKYO MX(地上波9ch)の報道・情報生番組「堀潤 Live Junction」(毎週月~金曜20:00~)。家計に関するお金のニュースを深掘りする「豊崎由里絵の家計Lab」のコーナーでは、物価高によりバブル期から半減している“衣服代”に注目しました。

TOKYO MX(地上波9ch)の報道・情報生番組「堀潤 Live Junction」(毎週月~金曜20:00~)。家計に関するお金のニュースを深掘りする「豊崎由里絵の家計Lab」のコーナーでは、物価高によりバブル期から半減している“衣服代”に注目しました。

◆サイズアウトしやすい子ども服を無償で提供!

住友生命が行ったアンケートによると、物価高の影響を受けて家計をやりくりするために節約したものは、1位が「食費」。次いで多かったのが「被服費(衣服代)」でした。また、共同通信によると、衣服や履物の1ヵ月あたりの全国平均購入額はバブル期(1991年)は月額約6,671円でしたが、2024年は約3,336円と半減。専門家は、固定費に比べ衣服代は節約しやすいと指摘しています。

そうしたなか、衣服代の助けとなる取り組みが注目されています。それは台東区がNPO法人と提携し、主にいらなくなった子ども服を引き取り無償で提供する「子ども服リユースクローゼット」です。

そこではTシャツなどの普段着に加え、フォーマルにも使えるドレスやスーツなどもあり、一方で肌に直接触れる帽子や下着、靴下などは全て新品を用意。

台東区役所の環境清掃部 清掃リサイクル課の関根係長は、「サイズアウトしてしまった服を捨てるのは忍びないので、誰かが使ってもらえれば」と話します。子ども服はすぐにサイズが小さくなり着れなくなってしまったり、ご飯や外遊びで汚してしまうことが多いため、利用者からは「こういった取り組みは本当にありがたい」と感謝の声が多数。物価が家計に与える影響は大きく、子ども服にかける費用を抑えざるを得ないという意見も多く聞かれました。

関根係長によると、会場には1日30~40人が訪れるそうで、2021(令和3)年11月に比べると利用者は1.5~1.7倍に増加。広がるリユース市場は家計の負担軽減に大きな期待が寄せられています。

◆生活支援のためのリユースは暮らしの危機でもある!?

衣服代の変遷に関して、バブル期を経験した元裁判官で国際弁護士の八代英輝さんは「(当時は)ファストクロージングのようなものがなく、洋服単体が高かったからそんな頻繁に買わなくても洋服代はかかった」と回顧。

一方、仕事で洋服に関わることが多いモデルでタレントの藤井サチさんからは「ファストファッションが台頭し(洋服が)手軽に買えるようになったけど、そこには過酷な労働環境などダメな部分が見えてきて、今はモデル界でも長く使えるいいものを1着だけ買おうと世の中も変わってきている」との意見もありました。

また、番組Xには「今の衣類は耐久性が上がったのもリユースの面で大きいと思う」との声もありましたが、キャスターの堀潤は「サステナブルなリユースの話は大歓迎だが、暮らし・生活の支援のために行政が洋服を提供しないといけないぐらい日本の暮らしの底が後退しているのかなと…」と憂慮。

国際情報誌「フォーサイト」元編集長の堤伸輔さんも「必要なことをやっていると思うが、もう少し解決策を見つけてほしい」と案じていました。

※この番組の記事一覧を見る

<番組概要>
番組名:堀潤 Live Junction
放送日時:毎週月~金曜 20:00~21:00 <TOKYO MX1>
無料動画配信サービス「Rチャンネル」でも同時配信
キャスター:堀潤(ジャーナリスト)、豊崎由里絵、田中陽南(TOKYO MX)
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/variety/live-junction/
番組X(旧Twitter):@livejunctionmx
番組Instagram:@livejunction_mx

RELATED ARTICLE関連記事