東京・小平市が整備を進めてきた市の施設の複合化について、市は資材の高騰などの影響を受け、計画の一部を見直すと発表しました。カフェなどが入る施設の新たな建設は断念するということです。
小平市は老朽化が進む中央公民館など市役所周辺の施設を建て替えて複合化させる計画に取り組んでいます。この市の中央エリアを整備する事業費として、市は去年=2024年、104億円と見積もっていましたが、2026年度の予算化に向けて試算したところ、人件費や資材の高騰などでおよそ1.2倍の128億円を見込んだということです。
市の財政は物価高騰の打撃で予算確保が困難であることなどから、市役所南側の健康福祉事務センターを取り壊してカフェや多目的室が入る別棟を建設する予定でしたが、中止することにしました。市によりますと、建設の中止で5億円以上の削減ができるということです。
市は中央エリアの整備を継続する方針ですが、別棟の建設予定地については市民の交流の場にできるよう、整備内容の検討を行うとしています。





