「居酒屋の騒音の中でも届く声」 防災用メガホン登場 渋谷の繁華街で一斉立ち入り検査

2025.12.05(金)

10:20

渋谷駅周辺の繁華街で4日、東京消防庁の職員が火災への注意を呼びかけるため、一斉の立ち入り検査を行いました。

渋谷駅周辺の繁華街で4日、東京消防庁の職員が火災への注意を呼びかけるため、一斉の立ち入り検査を行いました。

渋谷区や渋谷警察署の協力のもと合わせて50人の職員が約200棟に立ち入り、施設の利用者の安全対策が取られているかを確認しました。

(渋谷消防署 田中俊丞 予防担当課長)
「歳末の空気が乾燥して火事が多くなる時期で、ことしは日本でも海外でも大きな火災があった。火の元の取り扱いや建物の避難経路、避難の障害がないかというところを見させていただいた。普段以上に気を付けて火気を使用しただくとともに、ダクトの油などの清掃もしっかりしてほしい」

忘年会のシーズンになりお酒を飲む機会が増えるなか、飲食店向けの防災グッズも登場しています。

クラフトビールの製造・販売会社が開発したのは、居酒屋のような騒がしい環境でも届きやすい声に変換する防災用メガホンです。このメガホンは声の周波数を高く変換し、換気扇や雑談の音といった騒音の帯域を避けることで、声が届きやすくなるということです。災害が起きたときには居酒屋の店内で、店員がこのメガホンを使って客に適切な安全確保を呼びかけられるようになります。今後、居酒屋向けに無償で貸し出す予定です。

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