3歳の子ども10人に1人が経験する吃音、成長すると7〜8割は解消するものの対処法は…あまり知られていないその方法を言語聴覚士に聞く

2025.12.19(金)

06:50

TOKYO MX(地上波9ch)の報道・情報生番組「堀潤 Live Junction」(毎週月~金曜20:00~)。育児の悩みを解決に導く「トヨサキ育児っと」のコーナーでは、子どもの“吃音”について取り上げました。

TOKYO MX(地上波9ch)の報道・情報生番組「堀潤 Live Junction」(毎週月~金曜20:00~)。育児の悩みを解決に導く「トヨサキ育児っと」のコーナーでは、子どもの“吃音”について取り上げました。

◆3歳の子ども10人に1人が経験している“吃音”

去年発表された吃音の症状を示す幼児の割合を見ると、3歳までに吃音の症状を経験している子どもは、8.9%。約10人に1人が経験しています。そのうち7 〜8割は自然に症状がなくなりますが、なくなるかどうかは予測できないため心配する保護者が多いといいます。

ちなみに、吃音の主な症状は、大きく分けて3種。言葉を繰り返してしまう「連発」。音を伸ばす「伸発」。言葉に詰まる「難発」があります。

そこで今回、番組では吃音に悩む子どもや家族が気軽に相談できる場所を取材しました。

「僕が子どもの頃も言葉が出なくて悩んでいたことがあったので、それと同じ状況の子どもの悩みを少なくしたい」と語るのは、自身も吃音を持つ言語聴覚士の岩田よしきさん。岩田さんは現在、神奈川県・川崎市で自分と同じように吃音に悩む子どもを支援するための言葉の相談室「いわたコトバのそうだん室」を運営しています。

ここでは吃音の症状を確認し、音読訓練など、一人ひとりに合ったトレーニングを行っています。そんな「いわたコトバのそうだん室」に通っている小学2年生の男児は、学校の音読で言葉が詰まることがあるため、この日はゆっくり読む練習をしていました。

吃音に関しては、指摘すると悪化するとこれまでは言われていましたが、現状は変わってきていると岩田さんは言います。「子どもと吃音について、(今は)オープンに話し合えるのがいいと言われている。なるべく早期に言葉の悩みを抱えそうなお子さんを察知し、早めに専門家のサポートが受けられるようになってくれるといい」とも。

また、「いわたコトバのそうだん室」に通う男児のお父さんに話を聞いてみると「周りに(吃音の)症状の子がいなくて、(息子も)不安を抱えていたと思うけど、ここは(吃音の)症状を持った先生ということもあって、すごく安心感が得られている」と岩田さんに信頼を寄せます。

そして、ここに通う男児自身「吃音をしゃべりやすくしたり、吃音のことを研究したい。みんなに(吃音は)こういうものなんだと知ってもらえたらうれしい」と将来の夢を語っていました。

◆吃音の言語聴覚士の取り組みに、識者からは称賛の声

脳科学者で理学博士の茂木健一郎さんは、「いわたコトバのそうだん室」に通う男児の姿に「自分の個性と向き合っていると素敵な言葉が出てくる。 “すごくいいな”と思いながら見ていました」と称賛。

元衆議院議員の金子恵美さんは、過去に吃音の子どもを持つ友人から相談を受け、たまたま近所にあった言葉教室を紹介したことがあるといい、「(そういった施設は)まだまだ少ないと思う」と吃音に悩む子どもたちを支援する場が少ないことを案じます。

なお、岩田さんによると、吃音の子どもと接する際に3つのポイントがあるそう。ひとつは「聴こう」。子どもが話している内容に耳を傾け、言い直さないことが大事だとか。2つ目は「待とう」。子どもが言い終わるまで声かけを待つことが重要で、先回りして言葉を言わないこと。そして、3つ目は「私たちが変わろう」。安心して話せる環境を作ってあげることが大事で、この3点を意識するといいとのことでした。

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<番組概要>
番組名:堀潤 Live Junction
放送日時:毎週月~金曜 20:00~21:00 <TOKYO MX1>
無料動画配信サービス「Rチャンネル」でも同時配信
キャスター:堀潤(ジャーナリスト)、豊崎由里絵、田中陽南(TOKYO MX)
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/variety/live-junction/
番組X(旧Twitter):@livejunctionmx
番組Instagram:@livejunction_mx

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