TOKYO MX(地上波9ch)の報道・情報生番組「堀潤激論サミット」(毎週金曜21:00~)。放送では、国会議員は地域のお祭りに参加すべきかどうか、政治活動のあり方について議論しました。
◆国会議員のお祭り参加は、あり? なし?
地域で行われる祭りに地元選出の国会議員が参加する姿がSNSで多々見られますが、これに対して「祭りへの参加は国会議員の役割なのか」という議論が噴出しています。地元民と触れ合い、ニーズや課題を把握することは政治家の役割という意見がある一方で、「選挙のためにお祭りに行っている」「政治家は(お祭りに行くよりも)法律をつくる仕事をするべき」といった政治家のお祭り参加に懐疑的な声もあります。

また、庶民派をアピールする政治活動に対しては単なるパフォーマンスと批判が集まることも。そこで、今回は「国会議員の政治活動はどうあるべきか」について、元自民党幹事長の石原伸晃さんを交えて議論しました。

フリーキャスターの伊藤聡子さんは、ただ顔を出すだけでなく、地域と密着し、その機会を大事にしているのであれば「あり」。

統計家の西内啓さんも「地域のコミュニティにおいて、祭りは重要。信頼を確認するためにも(参加することは)大事」と肯定的。

大臣時代に地元の盆踊りやラジオ体操に参加していた石原さんも、お祭りなどで地元民とコミュニケーションをとることは大事と言います。

また、脳科学者で理学博士の茂木健一郎さんからは「政治は“政(まつりごと)”というが、(議員がお祭りに参加することで)本質的に何か大事なことがあるんだと思う」との意見もありました。

◆国会議員がお祭りに参加する理由とは?
元参議院議員の音喜多駿さんによる分析では、政治家がお祭りに参加する理由は3つ。「顔を売って選挙で投票してほしい」、「地域に溶け込み地域の声を聞きたい」、「自分が純粋に楽しむ」を挙げています。
ただ、政治家は1日に何件もお祭りにはしごすることが多く、1つのお祭りに参加するのは1時間ほど。それだけに地域の声を聞く時間がほとんどないのが現状だとか。しかしながら、音喜多さんによるとお祭りに参加するかどうかで国会議員の地域の評価は大きく変わるそうです。

ちなみに、かつて大臣時代にお祭りのはしごをしていたという石原さんは、お祭りの後には“直会”や“鉢洗い”といった地元民と共にする席があり、そこで膝を突き合わせて話をしていたと振り返ります。

一方、国会議員のお祭り参加を地方議員はどう見ているのか。長年、地元の祭りに参加し、今では運営側でもある品川区議会の高橋伸明議員(無所属)に話を聞いてみると「地域と繋がりの深い地方議員が祭りに参加するのは当たり前。(国会議員も)地元の地域の祭りには顔を出すのは問題ない、むしろやるべき」と肯定的する傍ら、票集めの側面があるとも。

また、高橋区議と同じく地域住民のひとりとしてお祭りに参加している東京都議会のひがしゆき議員(立憲民主党)も、国会議員のお祭り参加には一定の意義があるとし、「国会議員は遠い存在のように感じるが、地元に来て、挨拶をしていくなかで交流が生まれたり、顔を覚えてもらうことで困ったことがあったときに『あの人に相談しよう』と思い出してもらえる。お祭りだけでなく、その後どうやって動くのかが大切」と話します。

キャスターの堀潤は、地域と繋がる意味でのお祭りの重要性を理解しつつも「今はそこで関係を築いても、まとまった票に繋がらないぐらい地域そのものが弱体化していたり、団体やコミュニティなどが分散している。これは課題」と危惧します。

また、石原さんは「今は神輿の担ぎ手がおらず、地域の祭りが小さくなっている。古くからの伝統や神社に対する思いも、世代が変われば変わっていく。そうしたなかで、政治家は地域といかにコミュニケーションをとっていくのか。難しい時代になったと思う」と感想を述べつつも「政治家は公務を優先しながらも地域と触れ合い、大事にしていくべき」と主張します。

さらに、“パフォーマンス”と取られる国会議員の活動事例は他にもたくさんありますが、総じて堀は「今は中間層がいなくなり、二極化している。いわゆる中道右派的な政党はそれによってパワーを失い、ヨーロッパでも極右や極左が台頭している。政治家のパフォーマンスとして中道が通じる時代ではなくなっていることに危機感を感じる」と懸念すると、伊藤さんも極右や極左の過激的な扇動に比べればお祭り参加は「健全」と自身の見解を示します。

◆国会議員の政治活動はどうあるべきか?
最後に国会議員はお祭りに参加するべきなのか、それぞれ提言を発表。西内さんは、既存のお祭りを拡張し、国会議員と地域住民が話せる時間を作ることを提案します。

一方、茂木さんは“Publicityを真剣に”と掲げた上で、「日本のメディアはどうしても面白おかしく取り上げがちだが、海外の“スピンドクター”のように世論を喚起して、人々の支持を得るようなパブリシティをもっとプロフェッショナルにやってほしい」とメディアに対して要望します。

伊藤さんは、地域住民と普段から信頼関係を築くよう改めて主張。

石原さんは、国や地域の未来をしっかりと考える、志を高く持った政治家が増えること、加えて活発に政治活動が行われることを望みます。

そして、堀は「市民との対話・ディスカッションをやり続けていきたいし、それはメディアが頑張らないといけない」と話していました。

<番組概要>
番組名:「堀潤激論サミット」
放送日時:毎週金曜 21:00~21:25 <TOKYO MX1>
無料動画配信サービス「Rチャンネル」でも同時配信
「TVer」で放送後1週間Tverにて無料配信
キャスター:堀潤(ジャーナリスト)、豊崎由里絵、田中陽南(TOKYO MX)
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/variety/live-junction/
番組X(旧Twitter):@livejunctionmx
番組Instagram:@livejunction_mx





