<東京デフリンピック>代々木に“デフ中心拠点”運営支えるボランティア

2025.11.25(火)

15:00

デフリンピックの選手たちの活躍を陰で支えているのが、ボランティアの皆さんです。大会運営拠点での活動の様子を取材しました。

デフリンピックの選手たちの活躍を陰で支えているのが、ボランティアの皆さんです。大会運営拠点での活動の様子を取材しました。

渋谷区代々木にある国立オリンピック記念青少年総合センターは大会の中心拠点「デフリンピックスクエア」として、運営の本部や選手たちの滞在施設などで利用されているほか、最新のデジタル技術を体験できるイベントなども開催されています。

さらに、生け花や茶道など、日本の伝統文化を体験できる施設としても海外の選手に好評です。茶道を体験したインドの陸上競技選手は「正座をやってみたのですが大丈夫でした。インドにはない正座でしたが意外とできると知りました。足の痺れもありませんでした」「初めての体験でした。とてもいい経験ができました」と語りました。

こうした大会拠点や各競技会場の運営を現場で支えているのが、約3500名の大会ボランティアです。その1人、高橋正美さんは、ボランティアとしてこの会場の総合受付を担当しており、来場者に地図を渡したりおすすめのスポットを案内したりと、精力的に活動しています。高橋さんは「ずっと手話に関わってきて、何かしらの形で聞こえない人と一緒に楽しみたい、何かお役に立ちたいという思いがあって、今回申し込みをしました」と話しました。

30年ほど前に手話を習い始めた高橋さんは、デフリンピックの東京開催決定をきっかけに、国際手話も習得。声と2つの手話を使って、選手やスタッフ、来場客をサポートしています。高橋さんは、デフリンピック開催が、聞こえる人と聞こえない人のさらなる交流のきっかけになってほしいと願っています。「聞こえない人に伝わる応援の仕方や、聞こえない人とどうしたらコミュニケーションが取れるんだろうという、考え方とか知識がもっともっと広がれば、理解が広まればいいなと思います」と話しました。

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