子どもの記憶力向上には“質の良い睡眠”が必須! しっかり睡眠をとることで当日の記憶が固定、さらには翌日の記憶力もアップ!

2025.11.12(水)

06:50

TOKYO MX(地上波9ch)の報道・情報生番組「堀潤 Live Junction」(毎週月~金曜20:00~)。育児の悩みを解決に導く「トヨサキ育児っと」のコーナーでは、子どもの記憶力向上に関する研究を紹介しました。

TOKYO MX(地上波9ch)の報道・情報生番組「堀潤 Live Junction」(毎週月~金曜20:00~)。育児の悩みを解決に導く「トヨサキ育児っと」のコーナーでは、子どもの記憶力向上に関する研究を紹介しました。

◆子どもの記憶力向上の秘訣は“睡眠”

SNS上では「子どもが漢字を覚えられない」、「勉強を教えてもすぐに忘れてしまう」といった親の不安が散見されます。実際、小学6年生の息子がいるフリーアナウンサーの荘口彰久さんからも「(勉強を)『やれ』と言ってもYouTubeばかり観ている。(勉強を教えても)すぐに忘れる」との声が。

一方、元裁判官で国際弁護士の八代英輝さんは子どもの頃、先生をしていた両親は家庭では一切勉強を教えてくれなかったそうですが「ある段階までは(勉強の)ノウハウやテクニックなどを身につけると、スイスイ乗り越えられたりするところがある。それを見つけられないと、迷走してしまうのは実感としてあった」と経験則を語ります。

そうしたなか、今年4月、富山大学などのチームが行った最新の研究で、記憶力の向上には睡眠が重要な役割を果たしていることが明らかになりました。同大学の井ノ口馨卓越教授は「睡眠中に“未来の記憶”の準備をしている」と言います。

そもそも、睡眠はその日に学習したことや覚えたことを定着する働きがあることは以前から知られていました。睡眠中、脳のなかの記憶の棚では、その日に記憶したことを整理し必要な情報だけを保管しています。

しかし、今回の研究でわかったのは、過去の記憶でなく“未来の記憶”について。井ノ口教授は「翌日にAやBという体験をして記憶するときの神経細胞の集団が、実は前の日に寝ているときに脳内に作られている」と指摘します。

研究によると、人は寝ている間に過去の記憶を整理すると同時に翌日の新しい記憶を保管するスペースを脳内に作っているとか。しかも、「明日の記憶の棚を準備しているのは寝ているときだけで、起きているときにはほとんど準備していない。それから見ても睡眠がどれだけ大事かわかる。睡眠の質が悪いとおそらく翌日の記憶力は下がると思う」と井ノ口教授。

さらに、睡眠は記憶力だけでなく、学習する上で必要な能力を上げるためにも重要だとし、「(睡眠で)単に記憶力が良くなるだけではなく、その記憶したことを上手に使えるように脳を働かせることができるようになる。良い睡眠をとると読解力や推理力といった能力が上がるので、非常に学校の成績が良くなるのではないか」とも。

井ノ口教授の話を聞き、キャスターの堀潤は「確かに、諦めて寝たときのほうがテストの点数が良かったりしますもんね」と共感。

モデルでタレントの藤井サチさんは「私は学生のとき、テストの前はよく一夜漬けしていた。そうするとテストが終わったあと(知識が)全部抜けている。それが科学的に証明されていると思ったし、私はロングスリーパーで10時間ぐらい寝るとすごくいいが、それでも漢字は全然出てこないからきっと(睡眠の)質が悪いんだろうなと思った」と感想を述べていました。

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<番組概要>
番組名:堀潤 Live Junction
放送日時:毎週月~金曜 20:00~21:00 <TOKYO MX1>
無料動画配信サービス「Rチャンネル」でも同時配信
キャスター:堀潤(ジャーナリスト)、豊崎由里絵、田中陽南(TOKYO MX)
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/variety/live-junction/
番組X(旧Twitter):@livejunctionmx
番組Instagram:@livejunction_mx

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