TOKYO MX『堀潤 Live Junction』キャスターの堀潤が気になったニュースを、AIアバターの<AIホリジュン>が日本語だけでなく、多言語でも伝えています。今回は「スーダン 病院で460人超の大量殺害か“沈黙の虐殺”」をテーマにお送りします。
スーダン出身のムサブ・ティマンさんは、故郷の惨状について「アルファシルの人たちが、よく殺されています。私もたまにビデオを見ると、知り合いとか家族とか、友達が(写っているのを)たまに見ていました。本当にとても悲しいです」と、悲痛な胸の内を明かしました。
この虐殺行為を行っているのは、RSF(即応支援部隊)と呼ばれる組織です。RSFはUAE(アラブ首長国連邦)から武器などの支援を受けていると指摘されています。その前身は、かつてダルフール紛争で残虐行為を行った民兵組織「ジャンジャウィード」であり、アラブ系遊牧民を中心に構成され、近隣諸国からも傭兵(雇い兵)を集めています。
現地の支援にあたるJVC職員の今中航さんは、「本当に人間のすることなのかなっていうぐらい、驚きと悲しみの感情を抱きました。主に殺害されているのがアフリカ系のフール・ザガワ・マサリートなど。出身民族を尋ね、アフリカ系と分かると殺害するということが行われています」と語ります。
エルファシルの包囲は1年以上続き、通信の遮断によって世界にほとんど情報が届いていません。国際社会が関心を失う中、SNS上ではRSFを支援するUAEによる“偽情報”の拡散も指摘されています。
ティマンさんも「RSFを支援するUAEが、マスメディアでフェイクニュースを流している。他の遠い国にスーダンのことがはっきり分からないと思う」と話しました。
今中さんは「UAEが購入した中国製ドローンが、ダルフールなどで使用されているという証拠もある。(世界が)声を上げないと紛争が長引かせ、市民は殺され続けてしまう」と話します。
この状況を受け、JVCは国連や他のNGOと共同声明を発表。安全な避難、人道支援の確保、国際法違反への責任追及を求めています。
ティマンさんは「日本からUAEにプレッシャーをかければ、平和になる可能性が高い。そして寄付をすれば、スーダン人の命が続くようになる」と支援を呼びかけました。さらに「最後の平和は教育からできると思うので、奨学金など教育を続けられるようにしてくれれば助かる」と訴えました。
華やかな外交や経済のニュースの裏で、今も人々が包囲の中で苦しみ、声を上げることもできずにいます。遠い国の悲劇ではなく、私たちと同じ命の現場として知ること、考えることが最初の行動になるはずです。





