堀潤が現地取材リポ 八丈島の避難指示は一部解除も…住民が求める支援は

2025.10.23(木)

10:10

東京・伊豆諸島の八丈島は台風22号・23号が相次いで接近し、土石流や土砂崩れ、家屋の崩壊など大きな被害が出ています。さらにその後も大雨が続いていて、10月21日には一時、再び一部地区に避難指示が出されました。島内では今も一部で断水や停電、道路の通行止めなどが続いています。TOKYO MX『堀潤Live Junction』キャスターでジャーナリストの堀潤は10月22日、雨の続く八丈島を取材しました。

東京・伊豆諸島の八丈島は台風22号・23号が相次いで接近し、土石流や土砂崩れ、家屋の崩壊など大きな被害が出ています。さらにその後も大雨が続いていて、10月21日には一時、再び一部地区に避難指示が出されました。島内では今も一部で断水や停電、道路の通行止めなどが続いています。TOKYO MX『堀潤Live Junction』キャスターでジャーナリストの堀潤は10月22日、雨の続く八丈島を取材しました。

午前8時半すぎに八丈島空港に到着した堀潤を待ち受けていたのは、激しい風雨でした。また、ちょうど自衛隊も空港に到着し、必要な物資などを災害派遣の専用車両に運び込む様子も見られました。そして八丈町の町内を取材すると、台風はあちこちに被害の爪痕を残していました。大賀郷地区の道路沿いでは、地元の住民に愛されてきた町中華の店が外壁や天井も吹き飛び、完全に倒壊していました。

多くの地域で水道が復旧している三根地区にある民宿には現在、復旧工事などに携わる人が多く宿泊しています。民宿椿荘の亭主は「いま復興対応の人が大勢来て、ものすごく助かっている。その反面、水などの確保が大変」と打ち明けました。また「もうすぐ2週間となる中、足りないもの、必要な支援は」と堀が尋ねると「陸続きでないので、多くの水が来るには妨げがある。何が足りないか具体的には言えないが、少しずつだが確実に良くなっている」と語りました。その一方、宿の本館は21日に水道が再開しましたが、すぐ隣の別館ではいまだに断水が続いています。女将(おかみ)は「別館にも復旧関係、仕事関係の人たちが泊まっている」とした上で「水が出ないので、水をペットボトルで運んできて、これで手洗いしてくださいとお願いしている」と話しました。また「停電などで氷が作れず、漁師も漁に出られない。そうすると魚が手に入らない。本当は島ずしやキンメの煮付けをいつも出すが、それができない」と話しました。

大きく山が崩れ、土砂災害などの被害があった末吉地区から避難している高齢者に「間もなく2週間となるが、いま知ってほしいこと、伝えなければいけないこと、支援が必要なことは」と尋ねると「水のこと。水くみに行くのに、年寄りの1人暮らしや車の運転ができない人への水の提供の仕方がネックになっている」と訴えました。そして「手助けできる人や自衛隊などが水をくんで助けてあげるのが一番だと思う」と話しました。

また、千葉県に避難し現地の小学校に3日間通ったという子どもに、堀が「3日間千葉に行ってどんな気持ちでしたか」と声をかけると「最初は緊張したけれど、みんな仲良くしてくれて楽しかった」と答えが返ってきました。また「いきなりいつもの学校でなく離れた地域の学校に行って不安はなかった?」と聞くと「八丈島で水が止まってちょっと不安だったし、1人というのも不安だった」と振り返りました。

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