警視庁“トクリュウ”対策強化で新体制発足 実態解明と中核人物の検挙目指す

2025.10.02(木)

10:10

SNSなどでつながり、詐欺や強盗などを行う「匿名・流動型犯罪グループ」=いわゆる「トクリュウ」の対策を強化するため、警視庁は10月1日から新体制を発足させました。

SNSなどでつながり、詐欺や強盗などを行う「匿名・流動型犯罪グループ」=いわゆる「トクリュウ」の対策を強化するため、警視庁は10月1日から新体制を発足させました。

警視庁によりますとトクリュウが関与されているとする犯罪の中で、特に詐欺による被害が深刻だということです。今年=2025年8月末時点の特殊詐欺の被害額はおよそ190億円で、過去最悪だった去年のおよそ153億円をすでに大幅に上回っています。

警視庁は犯罪グループの実態解明と指示役などの中核的な人物の検挙などを目指すため「匿名・流動型犯罪グループ」対策本部を発足させ、全国の警察官で構成される専門の捜査チーム「匿流ターゲット取締りチーム」=通称「T3」を新設しました。

迫田裕治警視総監は「匿名・流動型犯罪グループの捜査をリードしていく自覚と首謀者等を必ず検挙するという気概を胸に、各種対策を加速させ、現下の憂慮すべき状況を一日も早く収束させよう」と訓示しました。

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