豊島区が民泊に関する苦情増加を受け規制を強化 ただし課題も…ライターが指摘した問題点とは?

2025.09.29(月)

06:50

TOKYO MX(地上波9ch)の報道・情報生番組「堀潤 Live Junction」(毎週月~金曜17:59~)。放送では、東京・豊島区が民泊規制強化を検討しているニュースを取り上げました。

TOKYO MX(地上波9ch)の報道・情報生番組「堀潤 Live Junction」(毎週月~金曜17:59~)。放送では、東京・豊島区が民泊規制強化を検討しているニュースを取り上げました。

◆豊島区で民泊に関する条例改正へ

現在、東京・豊島区では民泊の届出をする住宅の数が増える一方、苦情の件数も増えています。これを受け、豊島区は規制強化を検討しており、9月9日には検討会を実施。生活環境悪化防止のため民泊の実施期間を夏休みと冬休みに制限することや、住居専用地域と文教地区では新規実施を不可に。さらには、手続きのルール強化などをまとめました。今後、条例改正に向けてパブリックコメントを実施するということです。

◆民泊の規制強化について、識者が意見交換

これに対し、ライターのヨッピーさんは「これは大問題だと思っている」と危機感をあらわに。というのも「以前からやっている既存の民泊も夏休み・冬休みのみに制限するという話で、そうなるとコストをかけて改装したところなど、破産するしかないところもあり得る。かつ、この規制をかけると今度は闇民泊が蔓延る原因になる」と規制強化によるデメリットを危惧。

では、誰が秩序を作っていくべきなのか。キャスターの堀潤が問いかけると、ヨッピーさんは「僕は行政がやるのがいいと思う。ただ、(民泊の)新規実施不可、手続きルール強化はいいと思うが、夏休み・冬休みだけに制限する、今やっている人たちもふるいにかけるのはやりすぎ」と懸念を示します。

経済ジャーナリストの萩原博子さんは「民泊の場合は、泊める方の主張とその周囲に住んでいる方の主張がそれぞれ違う。そこをどうやって調整していくかが大切で、行政が関わらないといけないこともたくさんある」と行政が上手に関与することを望みます。

一方、臨床心理士のみたらし加奈さんは「治安の話になると“割れ窓理論”、窓が1枚割れていると、そこから次第に治安が悪化したり、ゴミがひとつあるとどんどん集まってくるといったことが言われるが、一方で闇の側面にはカルチャーなど新しいものを生むということもある」と指摘。

その上で、「“割れ窓理論”が本当に危険な方向に悪化していくのか、あるいは、それはそれでひとつのカルチャーとして存在しているのかを見られるのは市民の方々の細かい目線だと思うので、民泊のことも含めて市民の方々が自分たちで『ここは良い・ここはダメ』みたいな話ができればいいと思う」と提案していました。

※この番組の記事一覧を見る

<番組概要>
番組名:堀潤 Live Junction
放送日時:毎週月~金曜 20:00~21:00 <TOKYO MX1>
無料動画配信サービス「Rチャンネル」でも同時配信
キャスター:堀潤(ジャーナリスト)、豊崎由里絵、田中陽南(TOKYO MX)
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/variety/live-junction/
番組X(旧Twitter):@livejunctionmx
番組Instagram:@livejunction_mx

RELATED ARTICLE関連記事