前線の影響で東京都内は9月11日午後、突然、猛烈な雨に見舞われました。一時、新幹線を含む首都圏の鉄道各線で運転の見合わせや遅れが出たほか、羽田空港を発着する空の便も欠航や遅れが相次ぎました。

都内各地では地面をたたき付けるような「記録的な大雨」が降りました。品川区の戸越銀座商店街では道路が川のようになり“冠水ぎりぎり”の状況になりました。気象庁はレーダーによる解析の結果、1時間に目黒区で134ミリ、大田区でおよそ110ミリ、世田谷区でおよそ100ミリの猛烈な雨が降ったと発表しました。

この猛烈な雨で河川の水位も急激に上昇し、東京都によりますと世田谷区を流れる谷沢川の矢川橋付近と、品川区を流れる立会川の立会川橋付近で氾濫が発生しました。気象庁は数年に1回程度しか発生しないような短時間の大雨だとして、記録的短時間大雨情報を発表しました。