全国の8月の企業倒産件数は去年=2024年の8月と比べて11.3%増えて805件となり、3カ月連続で前の年の同じ月を上回りました。

東京商工リサーチが発表したもので、産業別では「飲食店を含むサービス業」が242件と最も多く、高止まりの傾向が続いています。建設業は44.6%増加し、小売業は18.9%増えました。負債総額は12.8%増えて1143億円でした。
また、物価高による倒産は55件で、木造建築などを手がけ建材価格高騰の影響を受ける「総合工事業」が増えました。人手不足に関連する倒産は23件でした。
東京商工リサーチの担当者は「中小零細企業は取引上の立場が弱く価格転嫁が難しい。物価高による倒産は今後も続きそうだ」と話しています。