石破首相「関税交渉に区切り」辞任表明から一夜…総裁選実施へ 早くも出馬の動き活発化

2025.09.09(火)

10:00

自民党総裁の石破首相は9月7日、自民党総裁の辞任を表明しました。一夜明けた動きをまとめました。

自民党総裁の石破首相は9月7日、自民党総裁の辞任を表明しました。一夜明けた動きをまとめました。

自民党は8日、役員会を開き、臨時総裁選を実施する方針を確認しました。森山幹事長は石破首相が会合で「新総裁が選ばれるまでの間、国民に対して果たすべき責任を確実に果たし、新総裁・総理に託したい」という内容を話したことを明らかにしました。

前日=7日夕方に開いた緊急会見で、石破首相はこのタイミングで退陣する理由について「米国関税措置に関する交渉に1つの区切りがついた今こそがしかるべきタイミングであると考え、後進に道を譲る決断をした」と述べ、去年=2024年10月の首相就任から1年足らずでの退陣表明となりました。

7月の参院選での自民党の大敗を受け、党内で総裁選の前倒し要求が拡大していたことから、続投を断念しました。

東京・新橋駅前で街の人に聞くと「やっとかという感じ。参院選が駄目で、数字で出ているので」(30代男性)、「賃上げとかはちゃんとしてくれたので、やることはやってくれたのかなとは思う。(次の首相は)きれいな政治を行ってくれる人がいい」(50代女性)など、さまざまな意見が聞かれました。

首相の退陣表明から一夜明け、次の政権下での経済対策や減税への期待から、この日の日経平均株価は先週末の終値からの上げ幅が一時800円を超えました。

また“ポスト石破”を巡る動きも活発化しています。早くも茂木前幹事長が総裁選への出馬を表明したほか、関係者によりますと林官房長官も出馬する方針を固めたということです。自民党は9日にも総裁選管理委員会を開き、投票方式や日程を決定する予定です。

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