子どもの睡眠不足解消へ…子どもたち自身がデジタルを使って学び、実践、さらには商品開発まで行う驚きの取り組み

2025.09.09(火)

06:50

TOKYO MX(地上波9ch)の報道・情報生番組「堀潤 Live Junction」(毎週月~金曜17:59~)。育児の悩みを解決に導く「トヨサキ育児っと」のコーナーでは、子どもの睡眠時間不足を解消する新たな取り組みについて取り上げました。

TOKYO MX(地上波9ch)の報道・情報生番組「堀潤 Live Junction」(毎週月~金曜17:59~)。育児の悩みを解決に導く「トヨサキ育児っと」のコーナーでは、子どもの睡眠時間不足を解消する新たな取り組みについて取り上げました。

◆テクノロジーで子どもの睡眠不足解消へ!

厚生労働省が推奨している睡眠時間は、小学生が9~12時間。中高生は8~10時間となっていますが、理化学研究所と東京大学の研究グループが昨年3月に発表したデータによると、小学6年生は平均7.9時間。中学3年生は平均7.09時間。高校3年生は平均6.45時間と、全体的に推奨時間よりも短いことが分かりました。

そうしたなか、小学校で睡眠の授業を行っているところがあります。さいたま市にある「さとえ学園小学校」では、NTT東日本と協力し、睡眠をテクノロジーでサポートするスリープテックの教育を実施しています。

同校では「ブレインスリープコイン」というアプリと連携し、睡眠計測装置をパジャマに装着することで、入眠までの時間や睡眠までの深さ、寝る姿勢や寝返りの回数などの睡眠データを取得。睡眠の質がスコア化される仕組みとなっています。そして、自分の睡眠データを取得し、子どもたち自身が睡眠改善に向けて研究しています。

実際に「さとえ学園小学校」に行ってみると、その日行われていたのは睡眠に関連する企業に向けて小学4年生の子どもたちが考えた睡眠グッズを提案する特別授業でした。

例えば、あるグループは、寝室の天井に夜は星空、朝は青空を映し出すことにより睡眠の質を上げるという製品「UFOライト君」をプレゼンテーション。

他にも、メガネに香りをつけることでリラックス効果を得られるようになる製品などさまざまなアイテムが飛び出す傍ら、子どもたちは企業側からの厳しい質問にもこれまでに研究してきた自分の睡眠データをもとに、堂々と受け答えする姿がありました。

こうしたスリープテックの授業を重ねることで、子どもたちの睡眠の質は上がってきているそう。協力しているNTT東日本埼玉支店 第二ビジネスイノベーション部の田村さんは、この取り組みについて「データを用いて伝えることで、より納得感をもって子どもたちに睡眠の大切さを伝えることができる。良い睡眠を味方につけることで昼間のパフォーマンスを最大限にして、自分たちの持っている力を最大限に活かして、世の中に羽ばたいていけるように、そういった思いを込めて“教育”という観点で取り組みをしている」と話していました。

◆画期的な授業内容に識者陣も驚き

この取り組みにキャスターの堀潤は感心しきり。社会起業家の白井智子さんも「こうして自分で取り組むことはすごく大事。親に言われると、かえって反発するが、主体的にやるというのが画期的」と絶賛します。

一方、元衆議院議員の金子恵美さんは、自身の子どもにMLBロサンゼルス・ドジャースに所属している大谷翔平選手は睡眠を重視していることを伝え、できるだけ寝かせるようにしているとしつつも、「今の子どもたちは塾などがあって本当に時間がない」と懸念。その上で「寝る時間が確保できないのであれば、こうしてテクノロジーを活用するのがいいんじゃないかと思う」と話します。

また、キャスターの豊崎由里絵は「(アプリなどを)使ってみるだけじゃなくて、班に別れて相談して、何か製品を開発してプレゼンする、その一連の流れは、私たちが小学4年生のときと違って、想像つかないような授業」と驚きの声。

元裁判官で国際弁護士の八代英輝さんも、「(今回の取り組みのように)寝ることで得られるメリットや意味を自分で考えるというのは、すごく大切なのかもしれない」と舌を巻いていました。

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<番組概要>
番組名:堀潤 Live Junction
放送日時:毎週月~金曜 17:59~19:00(※18:55終了の場合あり) <TOKYO MX1>
無料動画配信サービス「Rチャンネル」でも同時配信
キャスター:堀潤(ジャーナリスト)、豊崎由里絵、田中陽南(TOKYO MX)
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/variety/live-junction/
番組X(旧Twitter):@livejunctionmx
番組Instagram:@livejunction_mx

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