東京・世田谷区の私立認可保育園で、園児が保育士に押し倒されてけがをした件で、区が「虐待」と認定したと区議会で報告されました。

世田谷区によりますと8月25日、区内の私立認可保育園の女性保育士が園内を走り回っていた園児の背中を押して倒し、園児は前歯2本が折れたということです。保育士は区の聞き取り調査に対し「子どもが話を聞いてくれないので押した」と話したということです。この件について、世田谷区は虐待に当たると判断し、保育士を自宅待機させています。
一方、8月21日には区立小学校内の学童クラブで、パーティションの下から顔をのぞかせていた児童に対し、男性職員が足を振り上げたところ、児童の顔に足が当たり、児童は口から出血する軽いけがをしました。職員は児童の顔があると認識していたと認めていて、区は虐待に当たるとして、男性職員を出勤させないようにしたということです。
この2つの件は9月3日に開かれた区議会子ども・若者施策推進特別委員会で報告され、世田谷区の子ども・若者部長は「大変重く受け止めている。原因究明と再発防止に取り組む」と説明しました。