世田谷区が空襲被害者に見舞金3万円を検討 戦後80年「国の議論後押しへ」

2025.09.04(木)

10:10

東京・世田谷区が太平洋戦争中の空襲で被害を受けた区民に対し、見舞金として3万円の支給を検討していることが分かりました。実現すれば都内の自治体では初めての取り組みとなります。

東京・世田谷区が太平洋戦争中の空襲で被害を受けた区民に対し、見舞金として3万円の支給を検討していることが分かりました。実現すれば都内の自治体では初めての取り組みとなります。

区の検討案によりますと、対象となるのは太平洋戦争中に空襲などで負傷し、身体障害や精神障害が残った区内在住者で、90人ほどを想定しています。支給は1人1回のみで、区は2026年1月に申請の受け付けを始め、6月下旬の支給を目指します。

太平洋戦争中の空襲被害などを巡っては、国による民間人への補償は戦後80年を迎えた現在も実現しておらず、世田谷区は「恒久平和へのメッセージを発信するとともに、国の議論を後押しできれば」としています。

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