東京・渋谷区は9月から区内の移動の利便性向上を目指すため、タクシー配車アプリで予約できる相乗りタクシー「GOシャトル」を活用したサービスの実証実験を始めました。

相乗りタクシーは配車アプリで、あらかじめ決められた区内およそ700カ所のスポットから乗車や下車する場所、希望する日付と時間を選んで予約する仕組みです。料金は乗車人数にかかわらず通常のタクシーよりおよそ4割から5割安い料金で利用することができます。
区は高齢者が多い笹塚や幡ケ谷、初台、本町などの北西地域を運行の主要エリアとしていて、エリア内に住む70歳以上の高齢者や障害者手帳を持つ人、妊婦や子育て世帯に、毎月400円の電子チケットを20枚配布します。
渋谷区の長谷部健区長は「渋谷区全体でこれから地域交通の在り方の検討・実施するに当たって、いい影響が与えられるのではないかと期待している」と話しています。
実証実験は2026年3月末まで行い、区は乗車人数や利用者の声などを参考に、エリアの拡大なども検討するとしています。