東京都と都内の公衆浴場組合が、外国人観光客に“日本の銭湯文化”を正しく理解して魅力を体験してもらおうと、キャンペーンをすることになりました。去年に続く取り組みです。

ゆったりと広い湯船で一日の疲れを洗い流し、心までほっこりと温める銭湯──。しかし、外国人観光客にそのイメージを聞いてみると「情報が日本語だけなので、理解するのがとても難しい」(ポルトガルからの観光客)、「もっとルールを理解したい。ルールを破るのが怖いから」「タオルを湯船の中に持ち込んではいけないなど、気を付けることがたくさんありますよね」(アメリカからの観光客)などと、少し入りづらいイメージもあるようです。
都内の銭湯の数は施設の老朽化や経営者の高齢化などを理由に年々減少を続けています。そんな現状を打破しようと、東京都は外国人観光客の取り込みを狙うキャンペーンを始めます。9月1日から2026年2月末までの期間、外国人観光客の利用増加を目的に、都内63軒の銭湯と連携して「インバウンド対応」の取り組みを進めます。
参加店の入り口には「ウエルカム銭湯」と書かれたのれんが掲げられたり、多言語対応の券売機が設置されたりして、館内の案内も多言語表記となっています。また、各銭湯の周辺ホテルをはじめ東京都庁などでクーポン付きチラシの配布も行います。
東京都は去年も同様の取り組みを行っていて、台東区東上野にある寿湯では外国人利用者が倍増したということです。寿湯の長沼亮三代表は「古き良き銭湯を残すためにも、いろいろな人に来て体験してもらって、良かったと言ってもらえると(営業を)続けられる」と話し、今年のキャンペーンにも期待を寄せています。