高校野球東京大会 準々決勝進出懸け強豪同士の大接戦…雪谷-岩倉

2025.07.23(水)

10:00

高校野球東京大会は7月21日、東東京大会5回戦で都立雪谷と岩倉が対戦し、終盤まで目の離せない展開となりました。地元・大田区の大田スタジアムで行われた試合に大勢の応援が駆け付けた雪谷と、これまでの3試合で合わせて47得点の強力な打線を誇る岩倉という、両校共に甲子園出場経験がある強豪校同士の対戦です。

高校野球東京大会は7月21日、東東京大会5回戦で都立雪谷と岩倉が対戦し、終盤まで目の離せない展開となりました。地元・大田区の大田スタジアムで行われた試合に大勢の応援が駆け付けた雪谷と、これまでの3試合で合わせて47得点の強力な打線を誇る岩倉という、両校共に甲子園出場経験がある強豪校同士の対戦です。

最初にチャンスをつかんだのは雪谷でした。1回表、1アウト3塁の場面で、3番・矢野の当たりはピッチャーの頭上を越える内野安打で、雪谷が先制します。しかし2点をリードする雪谷もピッチャー陣の制球が定まりません。

2回ウラ、2者連続の押し出しフォアボールで同点に追い付かれると、1番・中村の犠牲フライで逆転を許してしまいます。その後も守備の乱れなどから岩倉はこの回に7点を奪い、大きくリードを広げます。

しかし勝利を諦めていない雪谷は、5回表にチャンスが訪れます。2アウト3塁の場面で、打席には4番の新井。「気持ちは熱く頭は冷静に」と振り返る新井の当たりで、3塁方向へのタイムリーで1点を返すと、さらに6回表、またしても4番・新井の一振りなどで3点を挙げて、点差を縮めます。

8回表には3番・矢野のタイムリーで岩倉に詰め寄りましたが、追い上げもここまで。1点差に泣き、雪谷の準々決勝進出とはなりませんでした。

雪谷の新井柊登選手は「勝つことができなかったのが悔しい。両親には支えてもらったので、感謝している。特に母には打席に立つ前から声をかけてもらって自信になったし、母の前で打てたのがよかった」と話しました。一方、応援に駆け付けた新井選手の母・邦江さんは「本当に一生懸命やってくれたので心から感謝しています。あっという間に3年間が終わって、私にも青春をくれた3年間でした」と語りました。

■東東京大会(21日)
岩倉 8-7 雪谷
関東一 6-0 安田学園
帝京 6-5 日大豊山
江戸川 3-0 文京
 

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