夏の甲子園を目指す高校野球東京大会が7月5日に開幕しました。7日は神宮球場で東東京大会の3試合が行われ、第2試合では都立高校同士の大山と広尾が対戦しました。

10年以上夏の大会での勝利から遠のいている大山と、前回大会で3回戦まで駒を進めた広尾の試合で、最初にチャンスをつかんだのは大山でした。1回表、1アウト1塁・2塁でバッターボックスに立った4番の岡田は、センター前にはじき返すタイムリーヒットで先制しました。
広尾も1回ウラ、すぐに反撃を開始し、1アウト・ランナー2人の場面でバッターは4番の関。右中間を破るタイムリーツーベースヒットで逆転するなど、一挙4点を奪いました。
大山は2回ウラ、広尾の大塚が打ったボールをキャプテン・矢口の好判断でダブルプレーを奪うなど、守りからチームを盛り上げていきます。しかし広尾は攻撃の手を緩めず、着実に点を重ね、8回には金子のタイムリーなどで4点を奪い、大山を突き放します。終盤には最速143キロのストレートを武器とする広尾のエース・古荘が登場し、最後はセンターフライで大山の打線を抑えました。
大山は夏の大会の連敗を止めることはできませんでした。大山・矢口祐太主将は「勝てなかったが1・2・3年生、全力でやり切れたので大満足、最高です。このメンバーでよかったなと思っています」と振り返り「自分たちに(広尾は)勝ったので(この後も)勝ってもらうしかない。有名になって、いいチームになってほしい」とエールを送りました。
■東東京大会・2回戦
広尾 11-5 大山
郁文館 7-4 東京実
鷺宮 9-7 大田桜台