活況「推し活」グッズ展示会 市場は年間3.5兆円…50万円の“推し神棚”も

2025.07.04(金)

10:10

東京・江東区の東京ビッグサイトで国内最大級の「推し活」の展示会が開かれました。「推し活」とは、好きな有名人やキャラクターを応援する活動のことです。近年、国内の関連市場は拡大を続け、国内の市場規模は年間3兆5000億円とも試算されています。

東京・江東区の東京ビッグサイトで国内最大級の「推し活」の展示会が開かれました。「推し活」とは、好きな有名人やキャラクターを応援する活動のことです。近年、国内の関連市場は拡大を続け、国内の市場規模は年間3兆5000億円とも試算されています。

今回の「推し活エキスポ」には市場の勢いを反映し、前年の6倍に当たるおよそ120社が出展しています。推しのグッズをどこにでも連れて行って写真を撮れるケースや、バッグに簡単に取り付けられる推しグッズの「見せボード」など、応援を後押ししてくれるさまざまなグッズが並びます。

会場には石川県の老舗金箔メーカーが手がけた50万円という「金箔推し神棚」も展示されていました。“推しは尊い存在”というファンの心理と伝統工芸を融合させた商品で、神棚のほかにも金箔を使ったカードやアクリルブロックなども紹介されています。これらを販売する会社の担当者は「推し活好きな人は、本当にいいものであれば多少高くても購入してもらえる。高付加価値商品に需要があるのではないかと思い出展した」と話しました。ただ、「推し」を祭る神棚は販売開始からまだ1台も売れていないということで、今後もホームページなどで販売を“推して”いく予定です。

国内で熱を帯びる「推し活」市場ですが、会場には海外のバイヤーの姿も見られ、国外でも売り上げを伸ばしていきそうです。会場に来ていた中国の貿易会社社長は「推し活グッズは中国でも非常に流行していて、さらにフランスや中東など日本の若者文化に興味のあるZ世代が多い地域でも盛り上がりを見せている。そうした背景もあって、推し活グッズへの需要はどんどん増えている。日本が最初に始めたという意味でも、やはり日本はこの分野でリードしていると思う」と話していました。

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