TOKYO MX(地上波9ch)の報道・情報生番組「堀潤 Live Junction」(毎週月~金曜17:59~)。「New global」のコーナーでは、日本でも導入が検討されている“自爆型ドローン”について取り上げました。

◆自爆型ドローンの導入は必要か?
ウクライナとロシア、さらにはパレスチナとイスラエルの戦争でも使用されている自爆型ドローン。その導入が日本でも検討されています。
現状、防衛省における攻撃用ドローンへの予算はすでに計上されており、洋上における情報収集・監視強化のための「滞空型ドローン」(415億円)や水上艦艇の情報収集・監視強化のための「艦載型ドローン」(40億円)に加え、「小型攻撃型ドローン」にも32億円の予算が計上されています。
この問題に対し、キャスターの堀潤は「ドローン戦が日常化した場合、(自爆型ドローンを保持することは)拮抗する戦力を持つためということだが、そもそも日本はそういう国だったのか。それが必要かどうかの議論は煮詰めたのか」と疑問を呈します。
◆戦争の形も進化…さらなる議論を!
世界では、自爆型ドローンの活用が拡大しています。5月2日には、イスラエルがマルタ沖でガザに物資を届ける船を自爆型ドローンで攻撃。ロシア・ウクライナの戦争では集合住宅などが標的となっています。さらに、中国もドローンで日本の領空を侵犯しており、防衛省の発表によると昨年は過去最多の30機を確認。自衛隊機のスクランブル発進で対処しているそうです。
そして、自爆型ドローンを含め、無人兵器は日々進化しています。つい先日もアメリカ空軍が開発中の新型無人戦闘機が公開されましたが、堀は「戦争の形が変わってきている」と危惧。
フリーキャスターの伊藤聡子さんは「(自爆型ドローンを使えば)攻撃する側の人は傷まない。でも、結果として(相手側の)人が死ぬ。だから、こういう武器自体、果たして(使って)いいのかを議論したい。国際的にも議論しないといけないし、ましてや日本がそういうものを持って他国の人を殺してしまうことの可能性についても議論していただきたい」とより一層の議論を切望します。
また、キャスターの豊崎由里絵は、攻撃力を無力化する手段はないのかと頭を悩ませる場面も。
総じて堀は、さらなる議論の必要性を指摘するとともに「私たちが思っている以上に戦争の形は進化している。一方で法体系は進んでいるのかというと停滞している。だからこそ政治に期待しているところもあるし、メディアももっと頑張らないといけない」と気を引き締めていました。
<番組概要>
番組名:堀潤 Live Junction
放送日時:毎週月~金曜 17:59~19:00(※18:55終了の場合あり) <TOKYO MX1>
無料動画配信サービス「Rチャンネル」でも同時配信
キャスター:堀潤(ジャーナリスト)、豊崎由里絵、田中陽南(TOKYO MX)
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/variety/live-junction/
番組X(旧Twitter):@livejunctionmx
番組Instagram:@livejunction_mx