<都議選2025>【小平市】前回は「無投票当選」… 現職2人に新人2人が挑む

2025.06.21(土)

10:40

6月22日に投票日を迎える東京都議会議員選挙の各候補者の戦いは残りわずかとなってきました。TOKYO MXでは主な選挙区の選挙戦を連日お伝えしています。今回は「小平市選挙区」です。小平市選挙区は定数2で、今回4人の候補者が議席を争っています。

6月22日に投票日を迎える東京都議会議員選挙の各候補者の戦いは残りわずかとなってきました。TOKYO MXでは主な選挙区の選挙戦を連日お伝えしています。今回は「小平市選挙区」です。小平市選挙区は定数2で、今回4人の候補者が議席を争っています。

小平市選挙区では届け出順に再生の道の新人・大塚貴一さん(49)、立憲民主党の現職・竹井庸子さん(59)、都民ファーストの会の新人・松岡篤さん(40)、自民党の現職・磯山亮さん(45)の4人が立候補しています。小平市選挙区では前回の都議選で、立候補者数が定数の2人のみだったため無投票となりました。今回はこの時に無投票で当選した現職2人に、2人の新人が挑みます。

「小池知事と共に連携し『知事与党』としてさまざまな地域の声を形にしてきた」と語るのは、自民党の現職・磯山亮さん(45)です。少子化対策として教育環境の充実を進めてきたと強調し、知事与党としての実績や国政とのパイプの強さをアピールし、支持の拡大を図ります。磯山さんは「4年前は無投票。都ファや再生の候補者もいるので、あまり読めない状況」と話しています。

「都議会に必要なのは、知事のきらびやかなお金の使い方にノーと言える人」と力を込め、お台場の巨大噴水など小池都政の観光政策を批判するのは、立憲民主党・現職の竹井庸子さん(59)です。都内の勤労者による組織である「連合東京」の支援を受け、生活者目線の姿勢を打ち出しています。竹井さんは「油断は禁物。都ファが無党派層を押さえるのかなと思っているので、そこは怖い」と気を引き締めます。

「とにかく小平市民の声を直接、都知事に届けられるのは松岡篤だけ」と支持を呼びかけるのは、都民ファーストの会の新人・松岡篤さん(40)です。市内およそ40カ所の踏切をなくすことを公約にしています。かつては自民党の市議会議員でしたが、党派を超えて地元のために働きたいと意気込みます。松岡さんは「党のために仕事をするのではなく、小平市民のために仕事がしたい。いろいろな意見はあるが、そこはぶれずに頑張りたい」と話しています。

「無駄なコストをチェック機能を利かせて外し、本当に必要なものに対して社会の受け皿を作っていく」と話すのは、再生の道の新人・大塚貴一さん(49)です。AIで都民の声を集約すると訴え、党の看板に頼らず、IT企業の勤務経験や起業家としての実績を前面に出し、他の候補との差別化を狙います。大塚さんは「党の風は都知事選の影響もあるので感じる。個人としてのアピールはまだまだこれからやっていかないといけない」と話しています。

<小平市選挙区 前回は「無投票当選」>

小平市選挙区は定数が2議席で、前回「無投票当選」となった現職2人に対し、新人2人が挑む構図となっています。

この「無投票当選」とは、候補者の数が定数を上回らない場合に投票を行わずに当選が決まるというものです。専門家は無投票当選のデメリットについて「有権者が意思表示できず、民主主義や地方自治の危機となる」と説明しています。東京都選挙管理委員会によりますと都議選では、記録の残る1947年以降で無投票当選となったのは3例しかなく、1951年に「伊豆七島選挙区」(現在の「島部選挙区」)で、1963年に「八王子市選挙区」で、そして前回2021年の「小平市選挙区」で58年ぶりに無投票となりました。

今回、選挙戦が行われることについて小平市選挙管理委員会の担当者は「投票の選択肢があることはいいこと。民意を反映させるためにも積極的に投票してほしい」と市民に呼びかけています。

東京都議会議員選挙は6月22日に投票日を迎え、即日開票されます。

■都議選・小平市選挙区(定数2,届け出順・敬称略)
大塚貴一(49,再生・新)
竹井庸子(59,立民・現)
松岡篤(40,都ファ・新)
磯山亮(45,自民・現)

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