東京・港区芝浦の臨海エリアに建設されている大型複合施設「ブルーフロント芝浦」で計画されている2つのタワーのうち、ホテルとオフィスなどが入る地上43階建ての「TOWER S」が今年9月に全面開業することになりました。

6月12日に初公開されたのは、このビルに入居する企業の社員なら誰でもいつでも無料で利用できるシェアラウンジです。ワンフロアおよそ5000平方メートルというサッカーコートの7割ほどの広さがあるシェアラウンジは、フリースペースのほか、テラス席や窓に囲まれた景色のいい会議室などもあり、開放的で眺望も抜群です。さらにサウナや岩盤浴など心や体の幸せにつながる“ウェルビーイング”を意識した施設も備わっていて、入居者は予約をして利用することができます。
すでに9割ほどの企業の入居が決まっていて、9月の全面開業を前に8月から入居が始まるということです。
さらに、臨海エリアならではの設備の整備も進められています。再開発を進める野村不動産は東京都が力を入れる船での移動=「舟運」を拡大する取り組みに参加していて、ブルーフロント芝浦でもホテルの客をターゲットにクルーズ船を開発し、船の活用に力を入れていくということです。建物の手前には船着き場が6月中の完成予定で、ベイエリアの魅力を発信していく計画です。
ツインタワーのもう1つとなる「TOWER N」は2年後の2027年度に着工し、2030年度の完成が予定されています。